マツ耐史上最多の60台エントリー、梶忠光/鎌倉裕貴組が総合優勝 第4戦

マツダファン・エンデュランス(マツ耐)第4戦・東海ラウンド
マツダファン・エンデュランス(マツ耐)第4戦・東海ラウンド全 10 枚

ナンバー付きマツダ車による燃費耐久レース「マツダファン・エンデュランス(マツ耐)」の第4戦・東海ラウンドが9月23日、富士スピードウェイで開催され、「ミスター・ルマン」こと寺田陽次郎監督が率いる「TERRAMOS」から出場した梶忠光/鎌倉裕貴組が総合優勝に輝いた。

2012年にスタートしたマツ耐は、ナンバー付きマツダ車限定で行われる2時間半(150分間)のサーキット耐久イベント。競技ルールは、150分(2時間30分)という規定時間内でのサーキット周回数を競うというシンプルなもの。ドライバーは1チームにつき1名から4名まで登録できるが、人数に関わらずレース中に3回のピットインを義務付けている。また、ガソリン満タンでスタートし、途中の給油は一切禁止。ガス欠でチェッカーを受けられない場合には順位認定がされないため、速さだけでなく燃費をコントロールしながら走るテクニックと連携が重要となる。

マツダはかつてル・マン24時間レ ースで日本車初の総合優勝を果たしたこともあり、以前からのファンにとっては懐かしさも感じられ、近年は参加者数も右肩上がり。とくに今回は、マツダが特別協賛する「Be a driver. Experience at FUJI SPEEDWAY」のメインレースとなり、マツ耐史上最多の60台のエントリーで賑わった。

当日は8時から30分の公開練習後、9時20分から20分間の予選で各チームのエースが全開でアタック。全日本ジムカーナ100勝を達成し、グローバルMX-5カップジャパンの初代チャンピオンでもある山野哲也が2分10秒543でポールを獲得した。山野は今回、MX-5カップのテストが縁で来日したタイのSilapa Teeraniti、フィリピンのJoseph Almedaとともに、チームアジアを結成しての参加だ。

12時34分に決勝がスタート。上位陣は各世代のロードスターで、折り返しの75分経過時点では杉浦良/間野敏和組のNDが31周を先頭で終えてトップに立つが、ここから終盤にか けてはガス欠でリタイアするマシンも。杉浦組もチェッカー目前の60周を超えたところで力尽きてしまう。 そして今回、終盤にもうひとつドラマが起きる。残り約7分、アクシデント発生のためセーフティカー(SC)が導入。結局そのまま150分が経過、チェッカーフラッグが振られることになった。そのため、ガス欠になりそうだった数台は救われたが、最終盤での追い上げを狙っていたチームには不運な展開だったかもしれない。

総合優勝は梶忠光/鎌倉裕貴組、2位には石川純二/北平絵奈美/脇田康平組とND5RCが2台続き、3位には入江直/山田健介/朝倉潤司/澤江典輔組のNCECがコースレコードで入賞。チームアジアはSCの導入で追い上げならず、総合5位だったが、見事にクラス優勝を飾った。

また、ロードスター以外の上位3台もポディウムに招かれ、総合16位の竹下直/前田清隆/西山裕介/鈴木武史組のDE5FSデミオ、同20位の宮地伸影/船本正組のランティス、同22位の廣瀬一郎/松本浩幸組のDJLFS デミオが、規定により表彰された。廣瀬は車両やパワートレイン開発などを担当するマツダの常務執行役員、松本は車両開発本部長を務める執行役員で、人馬一体デミオ号としての初陣で見事な戦いぶりを見せた。

総合優勝の梶は「ここ数日、遅くまでクルマを仕上げてくれたチームメイトのおかげだ」と感謝の弁を述べ、鎌倉は「今日の朝まで作戦が決まっていなかったが、ぶっつけでアジャストできてラッキーだった」とチ ーム事情を明かした。

今シーズンのマツ耐も残すのは2戦。第5戦・関東ラウンドは10月21日に千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイで、最終第6戦・中国ラウンドは2レース分割で、11月24日・25日に岡山国際サーキットの 「MAZDA FAN FESTA 2018 in OKAYAMA」の中で開催される。

《纐纈敏也@DAYS》

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