トヨタ紡織×名古屋大学、起潮力が植物の成長に及ぼす影響について共同研究を開始

トヨタ紡織は10月17日、名古屋大学と、潮の満ち引きをひき起こす起潮力が生物に及ぼす影響を解明するための共同研究を開始すると発表した。

トヨタ紡織は、環境にやさしいモノづくりを目指して、長年、自動車内装部品への植物由来材料の活用に取り組んできた。ケナフを材料とした基礎研究により、起潮力が植物に与える影響に着目し、栽培技術へ応用。満潮と干潮のリズムに合わせて、栽培室内の温度、光、養液、二酸化炭素などの環境因子を最適調整することで、既に、レタスなど葉野菜の収穫重量が増加する効果を得ており、新たなエネルギーや資源を投入せずに、植物の成長を助長させる栽培方法として実用化に向けた実証実験を進めている。

今回、さらに幅広い分野で起潮力の影響を解明し、社会の役に立つ研究開発に発展させることを目的に、動植物の生物周期について最先端の研究を行う名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)と、起潮力の影響について共同研究を開始。研究分野融合の強みをいかして、幅広い視点で研究を深化させる。

トヨタ紡織では、社外有識者などで構成するブレーン集団、テクニカルアドバイザリーボードを今年4月に新設。世の中の変化により生まれつつあるニーズや期待に応える新しい価値提案に向け活動している。ITbM拠点長の伊丹健一郎教授には、このアドバイザリーボードに参画してもらい、オープンイノベーションを推進する。

《纐纈敏也@DAYS》

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