東洋ゴムは11月1日、三菱商事と資本業務提携契約を締結したと発表した。
東洋ゴムは三菱商事に対し第三者割当増資を実施。三菱商事は東洋ゴムの株式2693万1956株を取得し、持株比率は3.05%から20%に増加。筆頭株主となる。
東洋ゴムと三菱商事は、1974年の豪州を皮切りに、欧州、中国、カナダ、ロシアなどでタイヤ販売の合弁会社を設立し、協働して市場開拓を進めてきたパートナー同士。今回の資本業務提携により、両社は協力体制を強化し、「販売力強化」、「技術力強化」、「リソース強化」の各テーマで協働を進める。
販売力強化については、地域別に三菱商事と共同タスクフォースを立ち上げ、同社グループのグローバルネットワークを活用し、販路開拓や営業強化、物流強化、オペレーション強化等に取り組む。
技術力強化については、「次世代の材料研究」、「生産技術の先行開発」、「AI・IoT 技術の活用」等のテーマに関する外部連携の取組みを三菱商事と共に推進。同社グループのネットワークを活用した先行研究・素材開発・技術開発の促進、原材料調達、新たなビジネスモデルの開発に挑戦し、独自の技術基盤をより強固にしていく。
リソース強化については、東洋ゴムグループの国内外販社に営業人材、コーポレート人材を三菱商事から出向者として受け入れる予定だ。