2018年のグッドデザインは、目的意識、丁寧な造形、社会的要求を満たした「形」

スズキ・ジムニー
スズキ・ジムニー全 7 枚

2018年度のグッドデザイン賞受賞は1353件。10月には大賞、特別賞なども発表されたわけだが、10月31日から11月4日にかけて、それらを一般にも披露する受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」が六本木にある東京ミッドタウンで開催された。

【画像全7枚】

会場は屋内、屋外で6つのスペースに分かれて展示がされ、メイン会場となるミッドタウンホールでは、特別賞やベスト100に選ばれたアイテムや紹介パネルが並んだ。それ以外のスペースでも、ロングライフデザイン賞やアジアデザイン展などの受賞作が紹介されたり、また審査委員をはじめとするデザイナーや建築家などが登壇するトークイベントなども開催された。

モビリティに絞って言えば、屋外スペースにはベスト100に選ばれたスズキ『ジムニー』やホンダ『N-VAN』、小型オフロード消防車のモリタ/カワサキ『RED LADY BUG』の実車が登場。また受賞作品をパネルで紹介するフロアには、三輪のヤマハ『ナイケン』や電気スクーターのアディバ『ADカーゴ』など、次世代を担う乗り物の紹介もあり、来場者の注目度も高かった。

ちなみに、今回のベスト100に選ばれたジムニーやN-VAN、またロングライフデザイン賞に選ばれた日産『キューブ』を見ると「角のあるスクエアなカタチ」が多かったような気がするが、果たしてそれはトレンドとも関係あるのか、グッドデザイン賞選考委員であり、モビリティジャーナリストの森口将之氏に聞いてみた。

「金賞のスズキ・ジムニー、ベスト100のホンダN-VANとモリタ小型オフロード消防車は、どれも明確な目的意識と細部まで丁寧な造形で社会的要求に応えた点を評価。鉄道で金賞を受賞した小田急ロマンスカー、グッドデザイン賞のトヨタ『センチュリー』は、装飾に頼らない造形と趣味の良い素材・色彩で、伝統を継承しつつ革新を表現した点に好感を抱いた。また今回は、既存の乗り物をアプリなどを使って利便性・快適性を高めた仕組みも目立った」とのこと。なるほど、スクエアな形は上記の理由から導き出された結果だったのだろう。

「グッドデザイン賞とは、デザインの優劣を競うのではなく、審査を通じて新たな『発見』をし、Gマークとともに社会と『共有』することで、次なる『創造』へ繋げていく仕組みである」とグッドデザイン賞を運営する日本デザイン振興会は理念を掲げる。

グッドデザイン賞は毎年4月の応募から、一次、二次審査を経て「グッドデザイン賞」が決定、毎年10月上旬にその年の受賞作品が発表される。

《松崎祐子》

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