クラシックカーでサーキットを走ると痛快、見ても爽快…23th Tokyo Bayside Classic Cup

アルファロメオ GT1300Jr.とアルフェッタ
アルファロメオ GT1300Jr.とアルフェッタ全 24 枚

23回目を迎えるTokyo Bayside Classic Cup(以下TBCC)が袖ヶ浦フォレストレースウェイ(千葉県袖ケ浦市)にて12月9日に開催された。主催はTBCC実行委員会。

このイベントは、クラシックカーで気軽にサーキットを走るための入門編という位置づけで開催されており、今回で23回目を迎えた。

1シーズンで4回開催され、6期目の3戦目にあたり、当初からその趣旨に賛同する参加者が多く、今回も100台近くがエントリー。パドックは様々なクラシックカーを見ることができた。

参加資格は1972年迄のモデル並びに継続生産車輌、姉妹車輌(シャシー、エンジンが同一)で 実行委員会が認めた車輌となる。しかし、これだけでは裾野は広がらないと、実行委員会では当初から年式を問わず積極的に参加してもらえ、そこでサーキットに慣れてもらいながら、クラシックカーの走る姿を間近に見てもらおうとスポーツ走行枠を設けてきた。そこからステップアップしてレースに参加するエントラントも数多く育っているようだ。

レースは車輌の改造度合いと、ドライバーの力量、そしてラップタイムに応じてクラブマンズ、クリスタル、スーパークリスタル、ハイパークリスタルの4カテゴリーに分けられる。そして、ラップタイムが1分17秒を切ると、“TBCCは卒業”という仕組みだ。

今回も各クラスともフルグリッドに近く、大いに盛り上がりを見せた。初回から数年はドライバーのマナーが問われ、荒れたレース展開になることが見受けられたが、今回は全くそういうことはなく、どのカテゴリーであっても“攻めるところは攻める、引くところは引く”というジェントルマンドライバーの基本が守られ、見ていても爽快な気分であった。

特に上級クラスであるスーパークリスタル、ハイパークリスタルでの上位のバトルは見事で、周回ごとにトップが入れ替わる激しさ。それであっても接触を含め事故が見られなかったのは、このイベントのオーガナイザーが地道にマナーを周知徹底してきた賜物だろう。

このTBCCでもうひとつ大きな特徴がある。それは戦前車クラスが設けられていることだ。今回は残念ながら4台しかエントリーがなかったが、他のサーキットイベントでは走ることができるカテゴリーがなくなってきていることから、ぜひ継続して開催してもらいたい。また、戦前車オーナーは積極的にこの場を利用して走ってもらいたいと感じた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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