【SUPER GT】2019年の最終戦もてぎ、日程が1週前倒しに…公式テストの日程も公表

2018年のSUPER GT最終戦もてぎ、GT500王座に輝く#100 NSX(レースは3位)。
2018年のSUPER GT最終戦もてぎ、GT500王座に輝く#100 NSX(レースは3位)。全 6 枚

13日、SUPER GTのシリーズ運営団体「GTA」は、来季2019年の最終戦の日程を変更すると発表した。あわせて、シーズン開幕前とシーズン中、3回の公式合同テストの日程も発表している。

2019年のSUPER GTシリーズのレース日程は今年7月末に発表されていたが、その後、世界耐久選手権(WEC)の2019/2020シーズンの日程に関する発表~変更があり、その上海戦と2019年SUPER GT最終戦(もてぎ)の日程が11月9~10日で重複してしまっていた。SUPER GT側(日本側)は重複が判明した段階から最終戦もてぎの日程を1週前倒しする方向で調整を開始しており、それが正式発表されたもの。

2019年のSUPER GTのシリーズ戦日程は下記のようになる(第2戦富士以外は土~日。第2戦富士は両日ともゴールデンウイーク中の祝日)。

第1戦 4月13~14日 岡山国際サーキット(岡山県)
第2戦 5月3~4日 富士スピードウェイ(静岡県)
第3戦 5月25~26日 鈴鹿サーキット(三重県)
第4戦 6月29~30日 チャン国際サーキット(タイ国)
第5戦 8月3~4日 富士スピードウェイ(静岡県)
第6戦 9月7~8日 オートポリス(大分県)
第7戦 9月21~22日 スポーツランドSUGO(宮城県)
第8戦 11月2~3日 ツインリンクもてぎ(栃木県)

2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT500クラスのスタート。2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT500クラスのスタート。

また今回、2019年の公式合同テストの日程も発表されている(下記。いずれも土~日での開催)。

3月16~17日 岡山国際サーキット
3月30~31日 富士スピードウェイ
8月10~11日 スポーツランドSUGO

2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT300クラスのスタート。2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT300クラスのスタート。

SUPER GTとWECには並行参戦するトップ選手も少なくない。2018年も日程の影響で、5月初旬には中嶋一貴と小林可夢偉がSUPER GT富士戦を欠場、ジェンソン・バトンもWECスパ・フランコルシャン戦(ベルギー)に出場できない状況が生まれていた(当時、一貴と可夢偉はスパ戦に、バトンは富士戦にそれぞれ参戦)。

今回の発表で、2019年11月の重複については回避されたことになる。とはいえ、他のトップシリーズも含めての“完全バッティング回避”は難しいのも事実だ。

2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT500クラスの表彰式。2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT500クラスの表彰式。

2019年の前半に関していえば、SUPER GTの岡山公式テストと第2戦富士が、それぞれWEC2018/2019シーズンの第6戦セブリング(アメリカ)、第7戦スパと実質的に重なっている。SUPER GTの2019年シリーズ参戦陣容はまだ正式発表されていないが、並行参戦する選手にとっては、どうしてもどちらかを休まざるを得ない局面が今後も出てくる。

ちなみに2018年のSUPER GT/GT500クラス王者となったジェンソン・バトン(2009年F1王者)はWECの2018/2019シーズンにもSMPレーシングからLMP1クラスに参戦中だが、2019年のセブリング戦とスパ戦を欠場する方向であることが最近、公表されている。

2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT300クラスの表彰式(中央=優勝で王座を決めた黒澤治樹&蒲生尚弥)。2018年のSUPER GTもてぎ戦、GT300クラスの表彰式(中央=優勝で王座を決めた黒澤治樹&蒲生尚弥)。

バトンはGT500チャンピオンとなった後のインタビュー(既報)の際に、「2019年もGT500に参戦するならば、(渡航回数を減らすなど)もう少し落ち着いた年にして、テストにも(もっと)しっかり取り組みたいと思っている。よりコンペティティブになりたいからね」との旨を語っていた。実際にWECセブリング戦よりもSUPER GT岡山テストを優先する意向であるところを見ると、彼は当面、SUPER GTの連覇にファーストプライオリティを置いていくのだろう。

なお、2019年に日独双方での初回開催が予定されているSUPER GTとDTMのジョイントイベント(ジョイントレース)の日程についてはまだ正式発表がない。これまでにGTAからもたらされてきた情報では、ドイツ開催が先で10月、日本開催はSUPER GTのシリーズ終了後と見られている。

2018年GT500王者 #100 NSXの(左から)山本尚貴、高橋国光総監督、J.バトン。2018年GT500王者 #100 NSXの(左から)山本尚貴、高橋国光総監督、J.バトン。

《遠藤俊幸》

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