長崎の路面電車が10年ぶりに運賃値上げへ…経費増も輸送人員減は止まらず 実施は2019年4月1日

長崎電気軌道の「明治電車」こと168号。
長崎電気軌道の「明治電車」こと168号。全 3 枚

長崎県長崎市の長崎電気軌道は12月25日、国土交通省九州運輸局へ軌道運賃の上限運賃変更認可申請を行なったことを明らかにした。

かつて「100円電車」の異名を取っていた同社は、2009年10月に現在の120円に運賃を改定。消費税が8%となった2014年には上限運賃を124円とする改定が認可されていたが、この時点でも120円に据え置かれていた。

今回の上限運賃の改定申請は、沿線人口の減少により輸送人員が1994年度をピークに減少し続けていること、停留場のバリアフリー化や超低床電車の増備、ICカード「nimoca」の導入などによる経費増が見込まれることなどがおもな理由で、改定は2019年4月1日を予定している。

申請が認可されれば、定期外普通運賃の上限運賃は現行より10円アップの130円(改定率8.33%)となる。改定率が最も高いのは定期外が貸切運賃の20.37%、定期が小学1ヶ月用の16.66%。1日乗車券は改定率0%で、大人500円・子供250円に据え置かれる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  3. もしも流行の「2段ヘッドライト」がなかったら…!? 一流デザイナーが斬新なフロントマスクを提案
  4. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  5. 東京外環道、千葉県内の4つのインターチェンジがETC専用に…9月2日から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る