長崎県長崎市の長崎電気軌道は12月25日、国土交通省九州運輸局へ軌道運賃の上限運賃変更認可申請を行なったことを明らかにした。
かつて「100円電車」の異名を取っていた同社は、2009年10月に現在の120円に運賃を改定。消費税が8%となった2014年には上限運賃を124円とする改定が認可されていたが、この時点でも120円に据え置かれていた。
今回の上限運賃の改定申請は、沿線人口の減少により輸送人員が1994年度をピークに減少し続けていること、停留場のバリアフリー化や超低床電車の増備、ICカード「nimoca」の導入などによる経費増が見込まれることなどがおもな理由で、改定は2019年4月1日を予定している。
申請が認可されれば、定期外普通運賃の上限運賃は現行より10円アップの130円(改定率8.33%)となる。改定率が最も高いのは定期外が貸切運賃の20.37%、定期が小学1ヶ月用の16.66%。1日乗車券は改定率0%で、大人500円・子供250円に据え置かれる。