まずバッターボックスに立て…トヨタ カムリWS 開発の異例

トヨタ・カムリWS
トヨタ・カムリWS全 9 枚

2017年に発売されたトヨタ『カムリ』、2018年にはスポーティな、ツートンカラーが特徴の「WS」グレードが追加された。勝又正人チーフエンジニアによると、カムリは開発過程において、ちょっとした異例の展開があったという。

【画像全9枚】

新型車の開発はおおむね行程・手順が決まっており、エクステリアデザイン開発の最終段階では、フルサイズのモデルを作って役員にプレゼンテーションする。デザイン案の決定がイレギュラーだったという。

服で太って見える色や痩せて見える色があるように、プレゼンモデルの塗装は、形に影響を与えないようなニュートラルな色が選ばれる。市販車の外装色が一色だけの設定ということはないから、まずニュートラルな色で三次元のフォルムを吟味し、次に車体色を合わせていく。フルサイズのプレゼンではシルバーグレイに塗られることが多い。

新型車の開発要件は市場動向や環境規制などさまざまで、デザインの選択肢も増える。そういった複数のモデルがシルバーグレーに塗られてプレゼンテーション会場に並ぶわけだ。

トヨタ・カムリWSトヨタ・カムリWSカムリで開発デザイナー自身が推していたのは、のちに市販されるフォルムに赤×黒のツートンだった。そこで、その仕様のフルサイズモデルをプレゼンテーション会場の隅に“参考出品”として置いておいたのだという。役員は“参考出品”に目を留め、GOサインを出したそうだ。

勝又チーフエンジニアは「豊田章男社長がいつも言うように『まずバッターボックスに立て』です。やりたければやってみろ、チャレンジ精神ですね」と説明する。打順を抜かしたような気もするが。

デザイナー推しのツートンだが、北米市場ではフルモデルチェンジと同時に設定され、日本市場では1年後の導入となった。「自信があるなら日本でも最初から入れろ、という話になりますが、旧型の販売実績を鑑みるとそこまで強気には……」と勝又チーフエンジニアは苦笑する。日本では満を持しての登場となった。トヨタ自動車は、FFセダン『カムリ』を一部改良するとともに、新グレード「WS」を設定し、8…

《高木啓》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 150万DLでも終了へ…パイオニア「COCCHi」が約3年で幕を閉じる本当の背景
  2. 日産『ルークス』、クルマ酔い軽減技術でキッズデザイン賞を受賞…軽自動車初
  3. 三菱『エクリプス スポーツバック EV』、NACS対応で今秋北米発売へ…日産『リーフ』のOEM
  4. 「すごいの作ったな」ケン・オクヤマの最新作『Kode89』にSNS驚愕! あのフェラーリとの共通点も
  5. 次期スズキ『ソリオ』は“走り”で逆襲! 新世代HEV採用で2027年以降登場か?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  5. トヨタ・モビリティ基金、欧州水素地域イニシアチブ始動…最大5地域を支援
ランキングをもっと見る