星野一義監督も期待大、Mobil 1新製品を発表…東京オートサロン2019

司会進行のスーパーGTオフィシャルアナウンサーのピエール北川氏(左から2番目)、チームインパル監督の星野一義氏(同3番目)、そしてEMGルブリカンツから潤滑油企画統括部副統括部長の山内保宏氏(同4番目)
司会進行のスーパーGTオフィシャルアナウンサーのピエール北川氏(左から2番目)、チームインパル監督の星野一義氏(同3番目)、そしてEMGルブリカンツから潤滑油企画統括部副統括部長の山内保宏氏(同4番目)全 8 枚

EMGルブリカンツは東京オートサロン2019において、スポンサーシップを結ぶチームインパルと共にスペシャルトークショーを実施。そこで新製品である『Mobil 1 SN Plusシリーズ』を発表した。

トークショーはホシノインパルブースにて行われ、スピーカーはチームインパル監督の星野一義氏、司会進行はSUPER GTオフィシャルアナウンサーのピエール北川氏、そしてEMGルブリカンツから潤滑油企画統括部副統括部長の山内保宏氏が出席し、昨年のレース活動の振り返りや今期の抱負なども語られた。

往年のセナとプロストのように

チームインパルは2018年、「ITOCHU ENEX TEAM IMPUL」として全日本スーパーフォーミュラ選手権へ参戦。ドライバーは19号車にチーム在籍3年目となる関口雄飛選手、20号車には昨シーズン、SUPER GT GT500クラス最年少王者に輝いた平川亮選手を新たに起用した。

チームインパル監督の星野一義氏チームインパル監督の星野一義氏

トークショーで星野監督は、「シーズンを通し、平川も関口も往年のセナとプロストのような良い意味での雰囲気が漂っていた。友達同士ではなく、チーム内で競争しているような雰囲気だった。それぞれが相手のタイムを気にしていたので、まるで日産時代の星野、長谷見のような感じだった」とし、本来であれば優勝できる布陣だったと振り返る。

また、EMGルブリカンツのMobil 1としてのサポートは12年にもわたり、「こういう心強いパートナーがいるから安心してドライバーは戦える」と述べる。そして、「エンジンオイルはMobil 1。僕は悪いものは使わないから」と高い評価を与え、「こういった良い材料(スポンサーや製品)を揃えるのが僕の仕事。それを調理して走らせるのがメカニックやドライバー。2019年のものは揃え終えたので、僕の仕事はおしまい!」と会場の笑いを誘った。

チームインパル監督の星野一義氏(左)、EMGルブリカンツから潤滑油企画統括部副統括部長の山内保宏氏(右)チームインパル監督の星野一義氏(左)、EMGルブリカンツから潤滑油企画統括部副統括部長の山内保宏氏(右)

水のようにサラサラなオイル

そこで山内氏から新製品の紹介があった。その内容は、2019年1月に、新しい商品ラインナップの拡張として、低粘度の0W-16というオイルを販売。また、一部の製品を最新の規格であるAPI : SN PLUSに適合するよう商品ラインナップをリニューアルした。

ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)

ピエール北川氏は「レースの世界はもとより、普通のオイルでも5W-30など高い粘度のものを想像する」と低粘度に驚きの様子を示したが、山内氏は、「この0W-16は水のような感じでサラサラ。そのほうがシリンダー内の摩擦が少なくなるので燃費向上に役立つ。クルマに走りを求める人にとって、エンジンの摩耗が気になって、粘度の高いオイルを使いがちだ。一方で今のクルマは燃費が非常に重要なうえに、当然レースの世界でも燃費を気にしなければ勝てない」と説明。

星野監督も、「フリクションがなく、オイルが水のようにサラサラなものは正解だ。エンジンに抵抗がないほうがいいに決まっている。僕は50年位前からそういい続けている」とオイルへの持論を述べ、今回のオイルへの期待を覗かせた。

ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)

Mobil 1は日本からはなくならない

さて、昨年10月よりMobil 1の広告では、古い日本の街角に最新のフォーミュラカーを走らせた映像を展開。その点について山内氏は、「ガソリンスタンドではエッソ、モービル、ゼネラルがエネオスに変わっていく。そこで一部のお客様からMobil 1もなくなっていくのではという声が出ている。しかしMobil 1が日本からなくなる、撤退することはなく、むしろ我々としては、今までと同じように皆様のクルマをサポートしていきたい。その思いをこの広告に込めている」とコメントした。

ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)

ドレスアップはエクストレイルで

ホシノインパルとしては量産のクルマにドレスアップをして乗ってもらうという事業もある。アピールしたいクルマとして星野監督は日産『エクストレイル』を挙げ、「ユーザーのことを考え、品質が良く、値段が安く、お茶を飲んでいる15分くらいで取り付けられる」とその魅力を語った。

ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)ホシノインパルブース(東京オートサロン2019)

そして最後に星野監督は2019年の展望として、「今年はダブルタイトル(スーパーフォーミュラとSUPER GT)を取らないとやばい。それくらい気合を入れているので応援してほしい」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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