LiDAR×5の荷物専用の自動運転カー、ティアフォー Postee…オートモーティブワールド2019

ティアフォー(オートモーティブワールド2019)
ティアフォー(オートモーティブワールド2019)全 5 枚

なにやらまるっこいボディの赤い小さいクルマを発見(オートモーティブワールド2019)。ティアフォーが開発中の配送・配達専用のコンセプトカーで、「Postee」という。内部は荷室だけだといい、荷室扉は車体の前後左右4か所にあり、どこからでも中身にアクセスできる。

【画像全5枚】

Posteeという名前のせいか、左右の扉には郵便ポストのような投函口がついている。コンセプトカーなので詳細仕様は非公開だが、ベースはヤマハ発動機の小型ゴルフカートとのこと。Posteeは最高速度が19km/hと低速走行専用の電動無人カーだ。

自動運転のセンサーは、小型カメラとLiDARのみ。レーダーやGPSさえ使わない。装備的にもナンバー取得はできないそうで、制限区域や敷地内・施設内の無人走行車両を想定している。ただし、小型カメラとLiDARは車両の4方向に向けて設置されている。さらにルーフにも360度の回転式LiDARもある。

小さい車両なので、ルーフの360度LiDARだけで十分かと思われたが、ボディ全体がラウンド形状のため、車両周辺下部は死角になるらしい。荷物運搬のため人間も近づく必要があるため、LiDARだけでも5つ搭載されている。

自動運転の制御はティアフォーが開発している「Autoware」というオープンソースソフトウェアを利用する。GPSがないので、事前に走行エリアの3D地図データが必要となる。逆に地図データがあれば、カメラとLiDARの情報で自車位置は把握でき、必要な配達業務も完全自動化される。

Posteeのとなりには、Logeeというさらに小型の台車のようなものが展示されていた。Logeeも荷物専用の低速自律走行モビリティだが、上部ユニットを3Dプリンタで任意の形状にデザインできる。配達、販売、ラストマイルなど近距離移動など用途はアイデアしだいとのこと。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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