DS、国際自動車フェスティバルに出展…電動車に特化

X E-Tenseはサーキットモードで最大出力が1360hpに向上

DS3クロスバックE-Tenseは航続450kmの電動SUV

最新フォーミュラEマシンは0-100km/h加速2.8秒

DS X E-TENSE
DS X E-TENSE全 15 枚

PSAグループのDSブランドは1月29日、フランス・パリで1月31日に開幕する第34回「Festival Automobile International」(国際自動車フェスティバル)に出展すると発表した。

今年の国際自動車フェスティバルでは、DSブランドは電動車に特化した展示を行う。そのハイライトは、コンセプトカーのDS『X E-Tense』と市販モデルの『DS3クロスバック』だ。

X E-Tenseはサーキットモードで最大出力が1360hpに向上

X E-Tenseは、2035年の電動スポーツコンセプトカーを提案する1台だ。DS X E-tenseには、「DSパフォーマンス」による電動パワートレインを採用しており、フロントにモーターを2個搭載する。「二面性をもったドリームカー」をコンセプトに掲げており、公道を走行する場合、最大出力は540hpに抑えられる。本領を発揮するのは、サーキット。X E-Tenseにはサーキットモードが採用されており、最大出力は1360hpまで引き上げられる。

DS X E-TENSEDS X E-TENSE

右側がガルウイング、左側がポップアップという、それぞれ開閉方法が異なるドアを開けて乗り込むインテリアには、非対称の3名乗りというコンセプトを提案。このコンセプトは、2つの車を1つにするという発想から生まれたもの。ドライバーは、その場に応じたドライビングモードを選択できる。

クリアガラスのキャノピーの下には、それぞれ異なる左右非対称の空間を創出。片方はコックピット、もう片方はコクーン(繭)と呼ぶ。これはEVのハイパワーによる鮮烈なドライビングプレジャーと自動運転を使い分け、ブレンドさせることが狙いという。非対称のレイアウトによって、乗員はカプセルに包まれ、通気性の良いマッサージシートで寛ぐことができる。

DS X E-TENSEDS X E-TENSE

自動運転モードが用意されており、操作はタッチのみで完結。フロアはシースルーのガラスになっており、路面が真下に見える設計だ。ホログラムの形をとったパーソナルアシスタントの「IRIS」は、外界とつながるだけでなく、車の操作機能も持たせている。

DS 3クロスバックE-Tenseは航続450kmの電動SUV

DS X E-TENSEDS X E-TENSE

一方、DS 3クロスバックは、Bセグメントに属する小型クロスオーバー車だ。ボディサイズは、全長4118mm、全幅1791mm、全高1534mm、ホイールベース2558mmとなる。DS3クロスバックには、DSブランドの最新デザイン言語を導入。フロントマスクは『DS7クロスバック』と共通イメージとなっており、新世代のDSモデルであることを表現する。車台には、PSAグループのモジュラープラットフォーム「CMP」を使用した。

DS 3クロスバックには、EVの『DS3クロスバックE-Tense』をラインナップする。最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発生するモーターを搭載。0~100km/h加速8.7秒の性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量50kWhと大容量。1回の充電での航続は、WLTPモードで300km、NEDCモードで450kmとした。出力100kWの急速充電を利用すれば、充電は1時間半で完了する。

DS X E-TENSEDS X E-TENSE

最新フォーミュラEマシンは0-100km/h加速2.8秒

この他、フォーミュラEの最新マシン、『DS E-TENSE FE19』も出展する。従来マシンに対して、リアウイングを廃止。シャシーは大幅に改良されており、エアロダイナミクス性能も向上させた。また、最適化されたエネルギー回生システムを組み込む。トランスミッション、リアサスペンション、冷却システム、ブレーキシステムなどもアップデートする。

DS X E-TENSEDS X E-TENSE

さらに、新しいバッテリーと新開発タイヤ、ドライバーの頭を保護する「ハロ」コックピットも採用した。新型モーター「DS E-MOTOR 19」は、最大出力338hpを発生。これにより、0~100km/h加速2.8秒、最高速230km/hの性能を発揮する、としている。

《森脇稔》

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