ジャパンキャンピングカーショー2019、今回の目玉の一つとだ。トイファクトリーのブースには 同社主力モデル「BADEN」シリーズと老舗国産家具メーカー「カリモク」とのコラボレーションモデル『BADEN grande karimoku version』が展示されていた。
国産キャンピングカーの主力は、やはりトヨタ『ハイエース・ワイドハイルーフ・ロング』ベースの、バンコンバージョンタイプだろう。トイファクトリーは、同タイプのキャンピングカーを多数生産するリーディングカンパニーだ。
BADEN grande karimoku virsionは、トリプル断熱、二重断熱アクリルウィンドウ、フルエアロウィンドウ、FFヒーター、Wサブバッテリーを備えたBADENの「grande」仕様をベースに、カリモクの限定ファニチャーをはじめ、特別外装色、特別なファブリック、エンブレムを配した。
事前に発表があったことから、このクルマを目当てにキャンピングカーショーへ来たという人も少なくないようで、初日の開場と同時に、このクルマのまわりに人だかりができていた。
ハイエースベースのキャンピングカーを中心に幅広いラインナップをそろえるToy-Factorカリモクは1940年に愛知県刈谷市で創業した老舗家具メーカーだ。加工技術と堅牢性、シンプルな中にも飽きの来ないデザイン性などで定評のあるブランドだ。同じものが二つとない、木という素材感を大切にモノづくりを行う。
実際クルマを見てみると、落ち着いたウッディな室内は、アメリカンなモーターホームとも、ヨーロピアンなキャンピングカーとも明確に異なる、ジャパンプレミアムな「木のぬくもり」を感じさせる。ほのかな木の香りも新鮮だ。グリーンのファブリックの張られた対面対座式の「REVOシート」とのコントラストも、新鮮だがどこか懐かしさを覚える。
今回のキャンピングカーショーの注目の一台。形状自体は、見覚えのあるBADENでありながら、それをウッディにまとめたこの特別仕様車は、贅沢さがあり、機能性を大切にしながらも格別の心地いい空間づくりに成功している。テーブルや戸棚をいくつか開閉してみると、重厚なタッチと建てつけからに違いを感じ取ることができる。
樹脂素材や接着剤にアレルギー反応を起こすことも、木材なら少ないというのも、来場者が興味を持つ点だ。
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