日産も英国工場での生産計画を撤回、新型SUVは国内回帰へ[新聞ウォッチ]

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

日産自動車のニュースとしては久しぶりの「ゴーン事件」関連以外の記事が紙面を飾っている。イギリスの中部にあるサンダーランド工場でのスポーツタイプ多目的車(SUV)『エクストレイル』の次期モデル生産計画を取りやめると発表。きょうの日経が1面準トップで「日産,英生産計画を撤退、SUV、九州で『合意なき離脱』警戒」などと報じたほか、各紙も取り上げている。

それによると、電気自動車(EV)のような新技術への投資が増える中で「欧州での投資を最適化する」ためで、欧州向け車両は九州の福岡県苅田町の工場で製造するとみられている。

英国では独BMWが混乱に備えて生産休止を決めたほか、英自動車最大手のジャガー・ランドローバーは4500人を削減するという。ホンダも6日間の生産休止を予定しているという。混乱が長引けば「日産も人員削減などを迫られる」 (日経)との見方もあり、離脱を見据えた企業の動きが加速している。

一方で、有力企業の投資撤回は、EU離脱を控える英経済にとっても大きな打撃となり、世界経済にとっても逆風となりそうだ。

2019年2月4日付

●サイバー防衛へ連携、中国の情報共有 (毎日・1面)

●統計「信頼揺らいだ」75%景気拡大「実感なし」74%本社世論調査 (毎日・1面)

●GW10連休どうしよう、「運送、飲食人手不足に」(産経・21面)

●中国減速企業業績に影、10~12月日本・アジア減益、米欧も伸び鈍る(日経・10面)

●日産,英生産計画を撤退、SUV,九州で「合意なき離脱」警戒 (日経・1面)

●空飛ぶクルマ実証実験、経産・国交省年内にも4都府県で (日経・3面)

●ルネサス1000人削減、半導体、国内縮小に対応(日経・5面)

●後絶たぬあおり運転、「誰でも危険性」自覚を (日経・30面)

《福田俊之》

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