トヨタのサブスクKINTO 小寺社長「不透明な将来を見通して先手を打つ」

トヨタ自動車 KINTO 説明会
トヨタ自動車 KINTO 説明会全 4 枚

トヨタおよびレクサス車のサブスクリプション(月額定額利用)サービスを展開するKINTOの小寺信也社長は2月13日に都内で会見し、「不透明な将来を見通して先手を打つ」と述べ、トヨタが新サービスに乗り出す背景を明かした。

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小寺社長は「今回のサブスクリプションサービスは、『こんなクルマとの付き合い方もありますよ』ということを、こちらから提案するという意味で、モビリティ会社となったトヨタからのお客様への新しいメッセージ」とした上で、「不透明な将来を見通して先手を打つという意味でも、トヨタにとっては少し新しいやり方」と語った。

KINTOが展開するサブスクリプションサービスは、3年間で6種類のレクサス車を6か月ごとに乗り換えることができる「KINTO SELECT」、5車種のトヨタ車の中から1台を3年間にわたり月額料金で乗ることができる「KINTO ONE」の2種類があり、 SELECTは2月6日から、ONEは3月1日から東京都内でトライアル実施する。

小寺社長は「今までにないサービスを新たに導入するので、最初は小ぶりにトライアル的にやる。全面展開するとうまくいかなかった時になかなか手直しが難しいので、少し絞り込みをして東京地区に限定してスタートする。年央、年末に向けて地区、車種のラインアップを拡大していこうと思っている」と述べた。

定額でクルマを所有できる手法としてはメンテナンスリースがすでに存在しているが、小寺社長は「販売店で行っているリースとの違いは、まずフルサービスの形態をとっていること。購入後の任意保険、6か月ごとのメンテナンス、自動車税の支払いすべて含まれている」と解説。

なかでも「任意保険を単品で契約すると等級制度があって、例えば若い方は任意保険の負担がかなり大きい。KINTOの月額料金は等級とか年齢に無関係で一律なので、若いお客様、初めてクルマを買うお客様からみると結構割安にみえるのではないかと思っている。その意味でいうと、クルマ離れをなんとかしたいというトヨタの思いが、少しをここに込められている」と小寺社長は強調する。

さらに「インターネット経由でも申し込みができる。昼間、販売店に行く時間がないお客様でも、夜にインターネットからアクセスできる。またワンプライス、全国統一プライスで値引きの概念がないことがリース契約との大きな違い」とも。

一方、月額料金に関して小寺社長は「もともと現金販売や、ローンなどいろいろな売り方があるが、それと比べて得か損かみたいなことで、この商品を設定したつもりはなく、お客様にとってのひとつの選択肢。現金で購入されたいお客様は現金だし、このサブスクリプションという形態に興味をもたれて、これ良いなと思われる方にはこれをお勧めする。その意味で損でも得でもないと我々は思っている」と話す。

ちなみにKINTO ONEの場合、月額料金は車種ごとに異なり、最も安い『プリウス』で4万9788円から、最も高額な『クラウン』で10万6920円までの設定になっている。一方のKINTO SELECTは一律月額19万4400円で、3年間の利用総額は約700万円で、新車が買える水準だ。

小寺社長も「新車1台買うのとほぼ同等」と認めつつも、「3年間で6台の新車に乗ることができる。1台のクルマを3年間乗ることと比べて、そこに価値を見出して頂けるお客様がメインターゲット。想定しているのはレクサスユーザーや輸入車ユーザーでクルマを結構早い期間で乗り換えられる方々。変な言い方をすると6台いっぺんに買ってガレージに6台並べなくても、半年ごとに新しいクルマをお持ちします、というのがサブスクリプションサービス」と話していた。

《小松哲也》

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