BMW X3 と X4 に初の「M」、510馬力の直6ツインターボ搭載

3.0リットル直6ツインターボエンジンには3Dプリント技術を導入

「コンペティション」仕様はプラス30hpの510hp

ベース車両のX3とX4に対して高性能さをアピールする内外装

BMW X3M コンペティション(左)とBMW X4M コンペティション(右)
BMW X3M コンペティション(左)とBMW X4M コンペティション(右)全 23 枚

BMWは2月13日、『X3M』(BMW X3M)と『X4M』(BMW X4M)を欧州で発表した。

両車は、BMWの主力SUVの新型『X3』とSUVクーペの新型『X4』をベースに、『M3セダン』や『M5』などの開発と生産を行うBMW M社が手がけた高性能モデルだ。「Mパフォーマンス」仕様の「M40i」グレードを除けば、X3とX4に「M」が設定されるのは、今回が初めてとなる。

3.0リットル直6ツインターボエンジンには3Dプリント技術を導入

エンジンに関しては、Mの「TwinPower」ターボテクノロジーと高回転特性を備えた新開発の3.0リットルストレート6エンジンを搭載する。この直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力480hp/6250rpm、最大トルク61.2kgm/2600~5600rpmを発生する。

シリンダーヘッドは、3Dプリント技術を導入して生産された。3Dプリント技術の導入により、従来の金属鋳造技術では困難な幾何学的な形状を作り出すことを可能にした。また3Dプリント技術により、シリンダーヘッドの重量が低減され、クーラントダクトを、温度管理を最適化する位置に配置することが可能になったという。

トランスミッションは8速「ステップトロニック」。4WDシステムの「xDrive」にも、Mがチューニングを実施。これは、新型M5で初めて導入されたテクノロジー。X3MとX4Mでは、4輪が常に最高のパフォーマンスを発揮するよう、エンジンパワーを伝達するインテリジェントな4WDシステムとなる。動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターが解除でき、最高速は280km/hに到達する。

「コンペティション」仕様はプラス30hpの510hp

さらなる高性能を求める顧客には、『X3Mコンペティション』、『X4Mコンペティション』を設定する。3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が30hp強化され、510hp/6250rpmを獲得する。最大トルクは61.2kgmと変わらないが、2600~5950rpmと高回転側のより幅広い領域で引き出される。

トランスミッションは8速ステップトロニックで、駆動方式は4WDのxDrive。X3MコンペティションとX4Mコンペティションは、0~100km/h加速が4.1秒と標準モデルよりも0.1秒速い。最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションのMドライバーズパッケージでは、リミッターが解除され、最高速は285km/hに到達する。標準モデルに対して、5km/hの上乗せとなる。

ベース車両のX3とX4に対して高性能さをアピールする内外装

エクステリアは、大きな開口部を持つ専用フロントバンパーを採用する。これは、エンジンやトランスミッション、ブレーキの冷却性向上に配慮したもの。4本のエグゾーストを組み込んだリアバンパーも、Mモデルらしい専用装備だ。フロント、サイド、リアのデザインは、エアロダイナミクス性能の向上を追求したものとなる。

X3MコンペティションとX4Mコンペティションでは、キドニーグリルがブラック仕上げとなる。前後バンパーとサイドスカートは、フルカラー仕上げ。ボディカラーは、トロントレッドメタリックとドニントングレイメタリックなど、全7色を用意する。

タイヤサイズは、フロントが255/45ZR20、リアが265/45ZR20。X3MコンペティションとX4Mコンペティションでは、フロントが255/40ZR21、リアが265/40ZR21と、1インチ大きくなる。

インテリアは、Mスタイルのコックピットデザインをはじめ、フルメリノレザーのMスポーツシートを装備する。シート上部にはMロゴをエンボス加工。フロントシートは電動調整で、運転席と助手席にはランバーサポートが付く。カーボンファイバーのインテリアトリムや、ミッドランドベージュのアルカンターラ仕様も選択できる。

《森脇稔》

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