トヨタ、高精度地図の自動生成に向けた実証実験…全ての道路で自動運転実現へ

TRI-ADが米国のCARMERA社と共同で行う高精度地図の自動生成に向けた一般道での実証実験のイメージ
TRI-ADが米国のCARMERA社と共同で行う高精度地図の自動生成に向けた一般道での実証実験のイメージ全 2 枚

トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)は2月28日、米国のCARMERA社との間で、高精度地図の自動生成に向けた一般道での実証実験を共同で行うことに合意した、と発表した。

TRI-ADでは、「AMP」(オートメーテッド・マッピング・プラットフォーム)というオープンなソフトウェアプラットフォーム上で、参加企業から得た自動運転車両のデータを共有して高精度の地図を作り、共有するという構想を持っている。今回の実証実験は、その第一歩になるものだ。

両社は実証実験において、今後数か月間に渡り、トヨタの市販車に搭載されているカメラを試験車に搭載し、東京の市街地のデータを取得する。そして、そのデータをもとに高精度地図を自動的に生成する実証を行う。

実証実験では市販の乗用車を使用するため、試験車に搭載するカメラは、トヨタの市販車向け先進運転支援システム(ADAS)、「トヨタ・セーフティ・センス」のコンポーネントを採用する。トヨタ・セーフティ・センスからの画像データなどをCARMERA社のリアルタイムプラットフォームで処理し、高精度地図を生成する。

さらに、試験車には市販のドライブレコーダーを搭載し、その画像データなども利用することで、トヨタ・セーフティ・センスを未搭載のフリート車両からの自動生成も、あわせて実証していく。

この実証実験で自動生成される地図と、市場に流通している地図を組み合わせることで、より信頼性の高い道路情報の提供を目指す。将来的には、世界中の市販車から取得したデータをもとに高精度の地図が自動生成され、あらゆる道路における自動運転の実現が期待できる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  5. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る