新型6気筒ディーゼル搭載フラッグシップ、メルセデスベンツ S400d[詳細画像]

メルセデスベンツ S400d
メルセデスベンツ S400d全 32 枚

メルセデスベンツのフラッグシップ、『Sクラス』のディーゼルモデルとなる『S400d』には、新型の6気筒クリーンディーゼルエンジンが搭載されている。

現行Sクラスは2013年に、時代の最先端を行く“インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー”、“究極の快適性”、“徹底した効率向上”をコンセプトに、新時代のプレステージカーとして登場。累計販売台数は世界で30万台を超えるラグジュアリーセダンである。

このSクラスに搭載されたディーゼルエンジンは、“OM656”型と呼ばれ、高い効率性だけでなく、欧州で導入されているRDE(Real Driving Emission、実路走行試験)規制に適合するなど、高い環境性能も併せ持つ。

このOM656は『S450』などに搭載される直列6気筒エンジン“M256”などと基本設計を共有するモジュラーコンセプトを採用。最高出力340ps、最大トルク700Nmと、同社乗用車の中で最高の出力を誇る最新のクリーンディーゼルエンジンである。

シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとすることで、全長をコンパクトにまとめられた結果、様々なモデルに搭載することを可能にしたことも大きな特徴だ。

シリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製となっている一方、ピストンはスチール製。この熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上摩擦を低減しているという。ターボは2ステージターボチャージャーを使用し、小さいタービンにはさらに可変タービンジオメトリーを採用しており、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を可能にしている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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