【VW アルテオン 新型試乗】どのVW車よりも重厚、上質な走りのエレガンス…島崎七生人

正統派の高級サルーンだということを黙って伝える

トップレベルの“聴かせる音”を持つオーディオ

どのVW車よりも重厚、上質な走り

VW アルテオン TSI 4MOTION Elegance
VW アルテオン TSI 4MOTION Elegance全 12 枚

正統派の高級サルーンだということを黙って伝える

当初「R-Line系」のみの展開でスタートした『アルテオン』。ところが最新のラインアップでは選択肢を広げるべく、「Elegance(エレガンス)」が新たに設定されている。

【画像全12枚】

実車はグレード名のとおり、上品な佇まいが印象的だ。「R-Line(Advance)」はスポーティ指向のルックスが持ち味で、凝ったデザインのフロントバンパーやリヤスポイラー、ダークグラファイトマット塗装のアルミホイールなど、見るからに精悍さをアピールする。対してこちらのEleganceは、よりスリークな形状のフロントバンパーや、20インチとサイズ、デザインは共通ながらシルバー色に塗装されたホイールにより、基本は同じスタイリングの『アルテオン』にまた別の表情を与えている。あるいは『パサート』の上位モデルとして、正統派の高級サルーンだということを黙って伝えてくる。

トップレベルの“聴かせる音”を持つオーディオ

VW アルテオン TSI 4MOTION EleganceVW アルテオン TSI 4MOTION Elegance
2トーンのナパレザーシートが備わるインテリアも、上級車のムードが存分に味わえる。シート表皮のほか、クールなセンスのウッドパネルがインパネ、ドアトリムに貼り込まれ、ずいぶん落ち着いた感じ。よく見るとステアリングホイールも別物で、センターパッドやリム部分の形状や、グロスブラックのスポーク部分などが専用だ。

また試乗車は「ラグジュアリーパッケージ」を装着していた。このセットオプションで注目なのは、UVカットの電動スライディングルーフとともに搭載されるオーディオだ。

ハイエンドのホームオーディオでも名を馳すデンマークの「DYNAUDIO」社製プレミアムサウンドシステムがそれで、総出力700W、16チャンネル/11スピーカー(+サブウーファー)構成のこのシステムは、なかなか贅沢なものとなっている。ごく短時間だったが“試聴”しながら走らせてみたが、まるでホームオーディオの音に浸っているかのようだった。豊かで厚み、力量がしっかりとある音は実に印象深く、走行中、いささかもバランスを崩すことなく、数あるクルマの高級オーディオシステムのなかでもトップレベルの“聴かせる音”に仕上げられていると思った。

どのVW車よりも重厚、上質な走り

VW アルテオン エレガンスVW アルテオン エレガンス
外観はクーペのようなシルエットだが、ルーフのピークは後方にある。このため後席はゆったりと着座でき、さらに電動でバックドアを開ければ、ヨーロッパ車らしくワゴンにも匹敵する広大なラゲッジスペースが用意されているのも嬉しい。

走りっぷりはどのVW車よりも重厚、上質といったところ。『パサート』の上をいく2835mmのホイールベースによりフラットな乗り心地を保ってくれるのも嬉しい。

搭載エンジンはR-Lineと共通で、280ps/35.7kgmの性能を発揮する2リットルターボ+7速DSGで、4MOTION(フルタイム4WD)の組み合わせ。選択可能な走行モードにかかわらずゆとりのあるボディを思いどおりに走らせてくれ、加減速、コーナリング時も安定感の高さが実感できるのもいい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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