3車種はそれぞれ、『A6セダン』、『A6アバント』、『A7スポーツバック』がベースの高性能モデルだ。従来、S6 セダン、S6アバント、S7スポーツバックには、ガソリンエンジンが搭載されてきた。今回の改良を機に、欧州ではディーゼルエンジン搭載車に変更される。
◆最大出力349hp、最大トルク71.4kgm。S6セダンは0~100km/h加速5.0秒、最高速250km/h
3車種には、直噴3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンを新たに搭載する。このエンジンは、ターボチャージャーと電動コンプレッサーでダブル過給されているのが特長だ。電動コンプレッサーは、発進時やエンジンが低回転の状態から加速する場合などに、ターボチャージャーの働きをサポートして、優れたレスポンスとフレキシブルなドライバビリティを追求する。

◆48Vのマイルドハイブリッドで燃費性能を追求
3車種には、48Vのマイルドハイブリッドを採用した。48ボルトの電源システム、BAS(ベルト駆動式オルタネーター・スターター)、10 Ahのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、走行中に最長で40秒エンジンを休止させ、惰性走行で燃費を稼ぐ。エンジンのスタート/ストップ機能も、22km/h以上の幅広い走行条件で作動。減速時には、BASが最大8kWのエネルギーを回生する。アウディによると、マイルドハイブリッドの効果により、実走行で100kmあたり、最大0.4リットル燃料消費を削減するという。
◆アウディの「S」モデルらしいスポーティな内外装を採用
内外装は、アウディの「S」モデルらしく、スポーティな演出が施される。エクステリアでは、フロントグリル、フロントブレード、サイドエアインレット、ドアミラー、リアディフューザーに、ダーククロームやアルミの装飾が施される。20インチのアルミホイールが、スポーティさを強調する。21インチはオプションだ。タイヤサイズは255/40R20を装着する。

デジタルコクピットの「アウディバーチャルコックピット」の最新版を標準装備する。Sモデルの専用グラフィックレイアウトを採用。12.3インチのディスプレイや、アウディのMMIナビゲーションを装備している。
サスペンションやブレーキなど、足回りは強化されている。ドライバーは「アウディドライブセレクト」を介して、スポーツディファレンシャルの設定を変更できる。