西武線「X地点」、東村山駅が立体化工事…ホームに複数列車が縦列停車[フォトレポート]

連続立体交差工事がすすむ東村山駅とその周辺
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所沢に東村山、小川、萩山……。X字状に線路が分流合流する駅が多いのが西武鉄道の路線だ。その中で今、東村山が「こんなんじゃなかった」と思うほど、大きく変わろうとしている。X字状の線路を高架化して踏切を解消する東村山駅付近連続立体交差事業だ。

西武鉄道は5月14日、2019年度 鉄道事業設備投資計画を発表。同社は、新型の看板特急001系 Laview 5本増備や、40000系 2本増備といった今年度の計画を伝えるなかに、「新宿線連続立体交差事業の推進」もあげた。

東村山駅付近連続立体交差事業(高架化)は、2012年10月に都市計画が決定。2013年12月に事業認可を取得、2015年1月に工事着手した。同社は今年度、駅部の高架橋構築工事や始終端取付部の仮線路工事を実施する。

5か所の開かずの踏切を解消

東村山は、西武新宿線、国分寺線、西武園線の3路線が接する駅。この駅と前後の線路を高架化し、開かずの踏切を解消する。この高架化で消える踏切は、久米川第2号(府中街道・都道立川所沢線、幅9.7m)、久米川第3号(鷹の道・市道第81号線、8.9m)、東村山第1号(都道東村山東大和線・大踏切、18.7m)、東村山第2号(市道第241号線・化成小学校東側、5.0m)、東村山第3号(西宿通り・市道第238号線、5.9m)の5か所。この付近は現在それぞれの踏切で、朝夕は開かずの踏切と化し、歩行者・自転車・クルマが長い列をつくる。

施工者は、駅南側の第1工区が大林組・東急建設・熊谷組JV、駅付近の第2工区が西武建設・清水建設・京王建設JV、第3工区が鹿島建設・五洋建設・京急建設JV、駅北側の第4工区が前田建設工業・鴻池組・竹中土木・竹中土木JV。現場では、既存線の撤去、仮線・仮ホームの設置などが行われ、高架橋脚などが出現し始めた。

工事中、2・3番のりばに電車が縦列にとまる

現在の東村山駅は、3本の島式ホームに5線がつく3面5線。最も西側のホームが国分寺線用の1番のりば(片側)、まんなかのホームが2・3番のりばと4番のりば、東側のホームが新宿線上り列車用の5番のりばと6番のりば。

2・3番のりばは、ホーム片側を共有するかたち。南側に国分寺線の電車がとまる2番のりば、北側に西武園線の電車がとまる3番のりばと、2路線ののりばが縦に並ぶ。ホームを共用するから線路がつながってるように見えるけど、間には車止めがあって“行き止まり”だ。

ホームを共用し、縦列で電車をとめる2・3番のりばは、長さを確保するため、西武園線3番のりばを2~3両ぶんほど、国分寺線がとまる2番のりばを1両ぶんほど、仮設延長ホームが設置されている。

3面6線を高架化しコンパクトな2面4線に

高架化工事が完了すると、3面6線あった線路敷地が2面4線の高架駅に変わり、線路面積が小さくなり、駅前を広くとるかたちで駅も大きく変わる。最近では、新宿方の仮設乗換地下通路の使用開始にあわせ、東村山駅構内の旧乗換跨線橋が撤去された。

また線路の切り替えもすすむ。久米川~東村山の間では、仮線路用地や工事用通路の整備が続く。東村山駅構内では、基礎杭の施工が完了したところから高架橋の構築が始まっている。

同事業の完了は、2024年度の見込み。高架化された東村山駅を出た新宿線の下り電車は、東京・埼玉の県境を流れる柳瀬川の河岸段丘にむかって、一気に急坂を駆け下りて所沢をめざす。

《大野雅人》

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