【マツダ3 新型】居眠りを警告する「ドライバーモニタリング」は精度の高さを追求

新型 マツダ3
新型 マツダ3全 24 枚

「精度が悪い安全装備は、せっかく備わっていてもユーザーがオフにしてしまう」。新型マツダ3の開発チームで安全システムを担当した中島康宏氏は、『マツダ3』で初搭載された先進安全デバイスついてそう語る。初搭載の先進安全デバイスとは、「ドライバーモニタリング」だ。

これはセンターディスプレイ脇に組み込まれた赤外線カメラや赤外線LEDを使って運転中のドライバーの状態をチェックし、居眠りやわき見を検知。ドライバーの注意力低下による事故を抑止するデバイスである。ドライバーの状況を把握するためにチェックしているのは、居眠りに関しては瞼の開き具合やまばたきの頻度、そして口や顔の向きなど。わき見は視線の方向と視線の動きから状況を認識する仕掛けになっている。居眠りを検知した際は、まだ“居眠り状態ではないがかなり眠そうな段階”で警報し、“居眠り状態といえる非常に眠そうな状況”ではより強い警告を発する。

「いかに精度を高めるか。精度が悪いと、ユーザーが使わなくなってしまう」と中島氏。実際に作動する様子を収録したVTRを見たところ、そんな開発者の言葉を実感する制度の高さだった。いっぽうでわき見検知は、警告ではなく追突被害軽減ブレーキの作動タイミングに反映される。わき見(居眠りも含む)と判断すると、衝突の危険が迫った際の警報を早期化。ドライバーが対応するための時間を長くすることで、回避できる確率を高めるという考え方である。ちなみに、単純なカメラではなく赤外線カメラを使っているのは、暗いときやサングラスをかけている時でも対応できるようにだという。

このほかにもマツダ3には、渋滞など時速60km/h以下の状況で車線をトレースするようにハンドル操作をアシストする機能(クルージング&トラフィックサポート)や、丁字路への進入時などに前方側面の死角から接近してくる車両を検知しドライバーに警告する前側方報接近車両検知(FCTA)など同社にとって新採用の安全機能を搭載。衝突被害軽減ブレーキは自転車や(昼間に加えて)夜間の歩行者検知機能、後退時には検知範囲の拡大や作動上限の引き上げ、そして後退時の左右接近物に対してはこれまでの警告に加えてブレーキ制御機能が追加されるなど機能のバージョンアップが図られている。
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《工藤貴宏》

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