スズキがトヨタに初のOEM供給、バレーノ ベースのトヨタ車をインドで発表

トヨタ・グランザ
トヨタ・グランザ全 12 枚

トヨタ自動車は6月6日、新型ハッチバックの『グランザ』(Toyota Glanza)をインドで初公開した。スズキ『バレーノ』ベースのOEMで、スズキがトヨタにOEM供給するのは、今回が初めてとなる。

トヨタとスズキは2019年3月、新たな協業について、具体的な検討に着手することで合意した。これは2017年2月の業務提携に向けた覚書を締結して以降、両社が検討を続けてきた成果となる。新たな協業の具体的内容としては、スズキがインドで生産する小型車を、トヨタにOEM供給することがある。

トヨタが6月6日、インドで初公開した新型ハッチバックのグランザは、スズキバレーノのOEMだ。バレーノは2015年9月、ドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2015でワールドプレミアされた。インドをはじめ、欧州や日本などで販売されているグローバルコンパクトカーだ。スズキは2015年10月、バレーノをインドで発売した。新たに立ち上げられた高級販売店、「NEXA」が取り扱う。インドでは、プレミアムハッチバック車に位置付けられている。

立体的なフロントメッキグリルはバレーノとは異なる専用デザイン

トヨタ グランザもバレーノ同様、インド市場には、プレミアムハッチバック車として投入される。グランザのフロントグリルは、バレーノとは異なる専用デザインを採用する。グランザでは、クロームメッキが強調された立体的デザインとしているのが特長だ。ヘッドライトは、LEDプロジェクターで、デイタイムランニングライトが組み込まれた。ボディカラーは、カフェホワイト、スポーティンレッド、インスタブルー、ゲーミンググレー、シルバーの5色をラインナップしている。

エンジンは1.2リットル。ISG+リチウムイオンバッテリー搭載車は燃費23.87km/リットル

グランザのパワートレインは、K12C型デュアルジェット エンジンだ。熱効率を向上するデュアルインジェクションシステムを採用。1気筒あたり2つのインジェクターで燃料を噴射する。燃料を微粒化し噴射することにより、燃えやすくなり、燃焼を安定させ熱効率が向上する。さらにインジェクターを燃焼室の近くに配置し、燃料を効率よく充填することで燃焼室温度を下げ、ノッキングを抑制している。

この1.2リットル直列4気筒ガソリン自然吸気エンジンのスペックは、5速MTが最大出力90ps/6000rpm、CVTが最大出力83ps/6000rpmを引き出す。一部グレードには、ISG(モーター機能付発電機)とリチウムイオンバッテリーを搭載した。燃費性能は最も優れる仕様で、23.87km/リットルと発表されている。

インテリアは最新のコネクティビティを採用

グランザのインテリアは、最新のコネクティビティを採用する。タッチスクリーンオーディオは、Apple「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」に対応する。スマートフォンベースのナビゲーション、音声コントロール機能付きステアリングオーディオ&通話スイッチ、インタラクティブTFTマルチインフォメーションディスプレイ、リバースパーキングカメラなどが装備されている。

グランザのインドにおけるベース価格は、72万1900ルピー(約113万円)だ。トヨタは、グランザでインドのプレミアムハッチバックセグメントに参入する、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  3. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  4. 新型EV『マツダ6e』、欧州で今夏発売へ...日本のおもてなしを体現
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る