「免許返納」で心もお財布もゆとりの老後生活 効果的な周囲のサポート方法

「免許返納」で心もお財布もゆとりの老後生活 効果的な周囲のサポート方法
「免許返納」で心もお財布もゆとりの老後生活 効果的な周囲のサポート方法全 1 枚

高齢者ドライバーによる痛ましい事故のニュースが相次いでいます。

昨今の事故の報道を受けて免許を返納する高齢者が増えたとのことですが、まだまだ焼け石に水のような状況です。

そこであらためてスポットを当てたいのが「免許返納のメリット」です。

免許返納をお金の面で考えるとお得がいっぱいです。

事故の恐怖や不安に追い立てられるように免許を返納するのではなく、これからの老後生活をより良くするためのステップとして免許を返納できるような社会になるといいですよね。

免許返納は周囲のサポートがカギになる

家族そろって

高齢者が免許返納のメリットを知るためには、周囲の助けが必要なことがほとんどです。

特に必要だと思うのが「情報提供」のサポートです

周囲の方は、ただ免許を手放すよう説得するのではなく、免許返納の具体的なメリットや車を使わない生活の方法をわかりやすく伝えることからはじめてみるのはいかがでしょうか。

提供すべき情報のなかには、例えば以下のような項目があります。

車にかかる出費がゼロになる

免許を返納して車も手放すということになれば、車にまつわる以下のような出費がゼロになります。

・ 車両本体の購入にかかる費用
・ 税金
・ 任意保険料
・ 車検代
・ ガソリン代
・ オイル・タイヤ・バッテリー・洗車などのメンテナンス代
・ 高速道路代
・ 駐車場代

車にかかる費用は人によってバラバラですが、合計金額を平均にすれば毎月何万という費用がかかっている人がほとんどのはずです。

毎日必ず長時間車を使うというわけでもなければ、タクシー代のほうが安くつく方もいるのではないでしょうか。

「免許を返納し車も手放せば毎月〇〇円が節約できる」

「病院や買い物にタクシーを使えば約〇〇円で暮らせる」

「節約で浮いたお金で〇〇ができる、〇〇が買える」

などと具体的な数字を試算して提示してみると納得しやすいかもしれません。

車を手放して節約

自治体には免許返納者向けの「特典」がある

免許返納をするかしないかの話ではなく、免許返納をするといろんな特典があるということを伝えましょう。

口頭で特典の存在を簡単に説明するだけでなく、リストなどを提示しながら丁寧に伝えるのがポイントです。

高齢者になると理解力も低下するので、その方の理解力に合わせた解説が必要かと思います。

宅配やタクシー、家事代行など、本人が使いそうなサービスをピックアップし、連絡先や利用方法をわかりやすく記載したメニュー表を作って、いつでも見られるようにしておく方法もあります。

免許返納の特典は、都道府県や市町村のホームページに掲載されています。

証明書を提示すればそのたびに割引特典が受けられる場合や、粗品のプレゼントなど一回限りの特典を受けられる場合があるなど、地域ごとにさまざまな特典が用意されています。

以下は、交通事故件数が多いとされる大都市圏の特典や支援サービスです。

〇愛知県

愛知県の制度

≪画像元:愛知県警察
〇東京都

東京都の制度

≪画像元:警視庁(東京都)≫

〇大阪府

大阪府の制度

≪画像元:大阪府
〇福岡県

福岡県の制度

≪画像元:福岡県≫

 

高齢者の心に寄り添いながら、一緒にプランを考えることが大切

高齢者の親を持つ身として、免許返納のすすめが一筋縄ではいかないことも痛感しています。

「高齢者なんだから」「運転はもう無理」「何かあったらこっちが困る」などと言えば、「自分はまだまだ大丈夫!」とさらに意固地になってしまうこともあるでしょう。

できないことが増えるということは、高齢者にとってつらく悲しい出来事なのだということを忘れないようにしなければとも思います。

高齢者の自尊心を傷つけることなくすすんで免許を返納してもらうためには、「免許返納をしないデメリット」ばかりではなく「金銭面のメリット」にも目を向けてもらうことが大切です。

その上で、車がなくなってからの生活をどのように送るかについての具体的なプランを一緒に考え、可能な範囲で周囲がサポートしながら「車のない生活環境に慣れてもらう」ことを目指すことができればいいですね。(執筆者:木山 由貴)

自動車の無料査定ならこちら

「免許返納」で心もお財布もゆとりの老後生活を 効果的な周囲のサポート方法をご紹介

《木山 由貴》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞ『ギガ』など大型・中型トラック1万6780台をリコール…シートサスペンション不具合
  2. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
  3. ケーニグセグ、1625馬力の新型ハイパーカー『サダイアズ・スピア』発表
  4. 「存在感ハンパない」DSの新型フラッグシップ『N°8』が「唯一無二な印象」など話題に
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る