東京都、急発進防止装置の購入費用の9割を補助へ…小池知事「ペダル踏み間違い対策は緊急課題」

小池都知事(6月10日、A PITオートバックス東雲)
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各地の路上で起きている、ペダルの踏み間違いによる事故。ドライバーの認知・判断・実行のプロセスで起きるヒューマンエラーを、構造やシステムの側で最小限におさえられないか。そんな取り組みを東京都の小池百合子知事が視察した。

場所は東京湾岸、東雲の A PIT AUTOBACS SHINONOME(旧スーパーオートバックス東京ベイ東雲)。小池都知事は10日、オートバックスが販売する急発進防止装置や、スバルの運転支援システム「アイサイト」を視察した。知事は現場をおとずれるとすぐにデモカーに乗ってその技術を体感。「急いで検討すべき課題」と伝えてその重要性を説明した。

「ペダルの見張り番II」オートバックスで工賃込みで4万円

この日、小池都知事をまねいて行われたプログラムは、後付け急発進防止装置を搭載したミニバンでのタッチ&トライと、スバル・アイサイトによるAT誤発進抑制制御/AT誤後進抑制制御の体験。

小池都知事がまず注目したのは、急発進防止装置。今回のデモンストレーションでは、オートバックスで専売する急発進防止装置「ペダルの見張り番II」(データシステム製)を搭載したクルマを体感。

このペダルの見張り番IIは、「年々増加するアクセルとブレーキの踏み間違いによる事故を未然に防ぐセーフティーアイテム」(データシステム)。工賃込みで4万円で取り付けられるこの製品は、「パニックに陥ることなく冷静に正しい運転操作に戻れるようサポートする」という。

「アクセル信号を常時モニターし、停車時または徐行時にアクセルペダルが急激に踏み込まれたとき、アクセル信号をキャンセルし、急発進を防止」

「突然のハプニングに慌て、正常な判断ができないパニック状態は、すべてのドライバーに起こり得る。ブレーキのつもりで踏んだペダルがアクセルだった場合、パニックに陥りさらにアクセルを踏み込んでしまうケースもあり、重大事故につながりかねない」(データシステム)

東京都が費用9割を補助、自己負担額は3000~9000円程度へ

小池都知事は11日、高齢者などのアクセルとブレーキの踏み間違いの防止を推進すべく、こうした急発進防止装置の取り付けについて「9割程度費用を補助する」方針を都議会で表明した。

小池都知事は、「現在多発している高齢者の交通事故には、高齢社会への対応、インフラの安全、先端技術をいかに活用できるかといった、現代の日本社会が抱えるさまざまな課題が複合的にからみあっている。こうした問題を多角的に検証し、ていねいに手を打っていくことが求められている」とし、「対策を早急に行ってもらうため制度開始から1年間、費用の9割程度を補助する」という考えを示した。

これをうけ東京都は、「自己負担額は3000~9000円程度、対象年齢や装置の選定、開始時期などについて詳細を詰めていく」。

小池都知事は10日、スバルアイサイトのAT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御やプリクラッシュブレーキなども体感。そのうえで「こうして新車にセットされているクルマが普及すればいい。後付けの急発進防止装置の取り付け対策は緊急の課題としてプロジェクトチームと総合的に判断していきたい」と現場で語った。

《大野雅人》

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