ファイターズ戦の観客輸送は北広島駅の改修から…ボールパーク新駅とは役割分担で

現在は、特急以外のすべての列車が停車する北広島駅。快速『エアポート』(右)はこの駅で普通列車(左)と連絡する。写真は北広島駅の下り(札幌方面)ホーム。2019年2月28日撮影。
現在は、特急以外のすべての列車が停車する北広島駅。快速『エアポート』(右)はこの駅で普通列車(左)と連絡する。写真は北広島駅の下り(札幌方面)ホーム。2019年2月28日撮影。全 3 枚

JR北海道は6月12日、2023年春の開設を目指している「北海道ボールパーク」(仮称)に向けた千歳線北広島駅改修計画の概要を明らかにした。

北海道ボールパーク(ボールパーク)は、きたひろしま総合運動公園(北海道北広島市)内に建設される球場を核としたテーマパークで、2018年3月には、現在、札幌ドーム(札幌市豊平区)を本拠地としているプロ野球「北海道日本ハムファイターズ」が、建設される新球場へ移転することが決定している。

北広島市では、移転に際し観客の鉄道利用を1万3500人程度と見込んでいることから、千歳線内のボールパーク最寄りに新駅を設置する要望を出しているが、JR北海道ではこれを受けて、駅舎や線路設備の概要、工事費や工期の概算、千歳線内の用地や隣接するボールパーク内の用地を含む建設候補エリアにおける地形や地質などを調査するとしている。

仮に新駅を設置する場合、北広島駅までは快速『エアポート』、新駅までは普通列車または臨時列車を利用する役割分担を考慮し、先行して北広島駅の改修に着手する意向を示している。

改修内容は、自動改札機の移設や増設、駅レイアウトの変更、下りホームの千歳方への延伸(4両分程度)、快速『エアポート』と普通列車の停車位置分散、改札口~ホーム間にあるエスカレータ2基の混雑時同一方向の運転などで、費用はJR北海道の全額負担として9億円程度を見込んでいるという。

改修された駅は2023年2月の供用を予定しており、合わせて北広島駅~ボールパーク間のバス運行や観客滞留スペースの確保、北広島駅に直結する広場空間である「エルフィンパーク」における改札口やエレベータの新設、大型ビジョンの設置といった駅周辺設備の改善も行なうとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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