世界で最も信頼された自動車ジャーナリストでありレーシングドライバー…伝記 ポール・フレール

世界で最も信頼された自動車ジャーナリストでありレーシングドライバー…伝記 ポール・フレール
世界で最も信頼された自動車ジャーナリストでありレーシングドライバー…伝記 ポール・フレール全 1 枚

『伝記 ポール・フレール』
偉大なるレーシングドライバー&ジャーナリストの生涯
著者:セルジュ・デュボワ
翻訳:宮野滋
発行:グランプリ出版
定価:本体価格9000円(消費税除き)
発売日:2019年6月20日
ISBN978-4-87687-365-4

世界的な自動車ジャーナリスト、ポール・フレールの伝記が発売された。日本においても自動車雑誌『カーグラフィック』で活躍したほか、ホンダやマツダの車両開発に大きく貢献した彼の生涯を振り返る決定版である。

1917年、フランスはルアーヴルで生まれたポール・フレール(以下P.F.)は子供のころより自動車に熱中。1948年よりレーシングドライバーとしてのキャリアをスタートさせる。その後様々なクルマでミッレ・ミリアやルマン24時間レースをはじめとしたレースに出場。1960年にはルマン24時間レースでフェラーリ『250TR』で総合優勝を飾ったほか、数多くの素晴らしい成績を残している。

また、自動車ジャーナリストとしても1945年から活動を開始。ヨーロッパの各誌だけではなく、アメリカの『ロード&トラック』などにも寄稿。同時に多くのメーカーのコンサルタントも務めていた。

日本では主に『カーグラフィック』のヨーロッパ特派員として数多くの記事を執筆。“P.F.先生”として多くの読者の知的好奇心を満たしていた。さらに二玄社から刊行された『ハイスピードドライビング』を執筆したほか、1969年春に鈴鹿サーキットにおいてレーシングスクールを開催し、理論と実践の両方を日本のエンスージアストに提供したのである。

本書はP.F.の生涯、特にレーシングドライバーとしての彼の活躍を写真と共に厚く紹介。当時のレーシングシーンの中でP.F.がどのように生きていたのかが、多くの関係者のエピソードとともに興味深く読むことができる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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