JR東日本とウェルネット株式会社は7月10日、一部路線で「スマホ定期券」のモニタリングを実施すると発表した。
これは、Suicaなど交通系ICカードのエリア外で、ウェルネット株式会社が提供するスマートフォン用アプリ『バスもり!』を通じて、駅へ出向くことなくオンライン上で定期券を購入できるもので、スマートフォンに表示される定期券画面を提示するだけで乗降できる。
決済にはクレジットカード、コンビニ、銀行ATMを利用できるが、ウェルネット株式会社の『支払秘書』というアプリを併用すると、申込みから決済までスマートフォンだけで完結する。
モニタリングは9月1日から2020年3月31日まで実施され、対象線区は水郡線矢祭山~磐城守山間、奥羽本線大石田~真室川間、陸羽東線新庄~最上間、陸羽西線新庄~古口間、気仙沼線BRT柳津(やないづ)~気仙沼間、羽越本線本楯~西目間、上越線越後湯沢~浦佐間、小海線清里~小諸間、飯山線豊野~森宮野原間。
「スマホ定期券」の画面イメージ。利用できる定期券は高校生用通学定期券(1・3・6か月)で、駅窓口で購入の際に必要となる通学証明書については、スマートフォンでの資格確認用情報の入力と本人確認用写真の撮影・表示で代替される。
スマホ定期券は2018年4月からJR北海道が釧網本線の一部区間で開始しており、こちらも『バスもり!』が利用されている。JR東日本ではモニタリングを通じて「運用面での課題などを洗い出し、更なるサービス向上に取り組んでまいります」としている。