トヨタとJAXA、有人月面車の共同研究に着手 2029年打ち上げへ

有人与圧ローバ
有人与圧ローバ全 2 枚

トヨタ自動車と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月16日、燃料電池車(FCV)技術を用いた月面でのモビリティ「有人与圧ローバ」について、具体的な共同研究に着手すると発表した。

【画像全2枚】

トヨタとJAXAは今年3月、有人与圧ローバの検討について、協力して加速するで合意。両者が検討を進める有人与圧ローバのコンセプト案では、全長6.0×全幅5.2×3.8m(マイクロバス約2台分)、居住空間は13立方米(4畳半ワンルーム程度)で2名滞在可能(緊急時は4名滞在可能)。月面まで輸送し得るエネルギーが限られる中、月面で1万km以上の走行を可能にするとしている。

今回、有人宇宙ローバの開発および国際協力による月面探査での活用を目指し、試作車の製作・実験・評価を含む3年間(2019年度~2021年度)の共同研究協定を締結した。

具体的には、2019年度に実際の月面走行に向けて開発が必要な技術要素の識別、試作車の仕様を定義。2020年度は各技術要素の部品の試作、試作車の製作を、2021年度は試作・製作した部品や試作車を用いた実験・評価を行う予定だ。

これに伴い、JAXAは、月の資源(水氷等)の利用可能性調査および重力天体表面探査技術の獲得を目的とする月極域探査ミッションにて、有人与圧ローバの実現に向けた走行技術に関するデータ取得や実証を予定。トヨタは、2019年7月1日付で、専門組織「月面探査車開発(室格)」を立ち上げ、年内に約30名規模まで拡大する予定だ。

また両者は2029年の打ち上げを目指した構想(案)を発表。2022年から1/1スケール試作車の製作・評価、月極域での走行系に関するデータ取得・実証を行い、2024年からエンジニアリングモデルの設計・製作・評価、フライトモデル(実機)の設計に着手。2027年より フライトモデルの製作・性能品質検証を行う計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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