7月18日、アセアン最大の自動車市場インドネシアで「ガイキンド・インドネシア国際オートショー2019」が開幕。トヨタ、ダイハツ、ホンダ、三菱、スズキなどほぼすべての日本のメーカーが出展。それぞれのコンセプトカーやインドネシアでの販売車両の展示を開始した。
インドネシア事業の比重の高いダイハツと三菱は、それぞれ本社の奥平総一郎ダイハツ社長、益子修三菱自動車会長が駆けつけ、自ら壇上でインドネシア市場に対する熱い思いを語った。
今回のオートショーのテーマは世界のトレンドと同じく電動車両。各社とも量販モデルに混じってハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車、電気自動車の展示に力を入れている。また、インドネシア政府の自動車輸出に対する期待にこたえるため、インドネシア国産モデルの輸出実績をアピールしている。
インドネシアは日本車シェア98%といわば日本車の独壇場。その一角を崩そうと、ウーリン「五菱」(上海汽車・GM・柳州五菱の合弁)やDFSK(東風汽車系)といった中国勢が大きな展示スペースを取りインドネシア生産の新型車を展示しているのも印象的である。
ダイハツ奥平社長とコンセプトカー「HY FUN」(インドネシア国際オートショー2019)インドネシア国際オートショーは7月28日まで。日本と異なり各社会場での販売にも力を入れており、自動車市場回復の起爆剤としての役割も期待されている。