アウディ e-tron にベースモデル、航続300km…2020年に欧州発売へ

アウディ e-tron の「50クワトロ」
アウディ e-tron の「50クワトロ」全 15 枚

アウディ(Audi)はブランド初の市販EV、アウディ『e-tron』(Audi e-tron)に2020年初頭、欧州で新グレードを設定すると発表した。

画像:アウディ e-tron の「50クワトロ」

アウディe-tronは、アウディのラグジュアリーモデルと同等のスペースと快適性を備えた電動SUVだ。5名の乗員とその荷物を積載することができる。長距離ドライブに対応する航続と、幅広い充電方法を用意する実用性の高いEVとなる。

現在欧州で販売されている「55クワトロ」グレードの場合、バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は95kWhと大容量だ。この効果もあり、1回の充電での航続は、欧州仕様の場合、最大で400km以上(WLTP計測モード)の性能を備える。またe-tronは、最大150kWの出力で急速充電を行うことが可能。これにより、およそ30分で充電を行える。

モーターは前後に2個搭載され、最大出力360hp、最大トルク57.2kgmを発生する。最高速はリミッターにより、200km/hに抑えられる。また、ブーストモードを採用。これはSモードでアクセルをフルに踏み込んだ際、最大8秒間、モーターのパワーを引き上げることが可能なもの。この時、最大出力は408hp、最大トルクは67.7kgmに向上する。この効果で、0~100km/h加速は5.7秒の性能を実現する。

ツインモーターは最大出力313hp

これに対して、2020年初頭に欧州で設定される新グレードが、「50クワトロ」だ。ベースグレードの役割を担う。前後に2個搭載されるモーターは、最大出力が313hp、最大トルクが55.1kgmに抑えられる。0~100km/h加速は7秒で、最高速はリミッターにより、190km/hに制限される。

リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が71kWh仕様を搭載する。1回の充電での航続は、最大で300km(WLTP計測モード)の性能を備える。最大120kWの出力で急速充電を行うことができ、バッテリーの8割の容量を、およそ30分で充電できる。

駆動方式は、電動4WDの「クワトロ」だ。この電動4輪駆動システムは、あらゆる地形と天候状況で優れたトラクションとハンドリングを追求する。システムは、2つのアクスル間で駆動トルクの配分を連続的かつ瞬時に可変制御する。ほとんどの場合、主にリア側の電気モーターを使用する。滑りやすい路面や高速コーナリング中にスリップが発生する前、または車両がアンダーステアやオーバーステアの状態になる前に、フロントアクスルにトルクを伝える。

豊富な充電オプション

アウディ独自の充電サービスにより、欧州の公共充電スタンドの約80%において、簡単な手順で充電することができる。アウディの充電サービスに対応したカードがあれば、AC充電やDC充電を問わず、すぐに充電を開始することができる。

自宅で充電するために、さまざまな方法が用意される。標準のモバイル充電システムは、230Vの家庭用コンセントまたは400Vの3相コンセントのいずれかで使用できる。オプションのコネクト充電システムを使用すると、充電出力を2倍の22kWにすることが可能だ。家庭のエネルギー管理システムと組み合わせることにより、電気料金が安い時間帯に充電したり、自宅に太陽光発電システムが設置されている場合は太陽光で充電するなど、インテリジェントな機能が利用できる。「myAudi」アプリを使用することにより、スマートフォン経由で、充電プロセスやエアコンを制御することも可能だ。

効率アシストが車両を予測的に加減速

標準装備される「効率アシスト」を含め、数多くのアシスタントシステムを採用する。「アウディ バーチャルコックピット」に表示される走行に関する予測的なヒントと自動回生機能が、経済的な走行を支援する。システムは、レーダーセンサー、カメラ画像、ナビゲーションデータ、Car-to-X情報を活用し、交通環境とルートの状況を検出する。効率アシストは、アダプティブクルーズアシストと組み合わせることによって、車両を予測的に減速、加速させることも可能だ。

《森脇稔》

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