横浜ゴムが発表した2019年1~6月中間期の連結決算は、売高が前年同期比0.5%増の3111億円と、微増ながら過去最高となった。
タイヤ事業の売上げは販売数量の減少で前年を下回った。新車用タイヤは、国内では納入車種の切り替えなどにより販売が低調だったほか、海外も、中国の自動車生産の減少で販売が低調に推移した。新車用タイヤ全体の売上げは前年を下回った。
市販用タイヤは国内が暖冬の影響で冬用タイヤの販売が低調だったものの、春以降、夏用タイヤの販売が順調だった。海外は特に北米での販売が堅調だったことから市販用タイヤ全体の売上げは前年並みを確保した。
タイヤ事業の収益は販売数量の減少、生産量減少に伴う製造原価の悪化、物流関連費用の悪化などの影響で減益となった。
横浜ゴム(トヨタ・プリウス)MB(マルチプル・ビジネス)はホース事業が海外で新規の自動車向けの受注を獲得するなど好調で、売上げ、収益ともに前年を上回った。
全体の営業利益はタイヤ販売の減少や製造原価の上昇、為替差損などの影響で同4.7%減の251億円、四半期利益は同6.2%減の167億円となった。
横浜ゴム(マツダ2)通期業績見通しは前回予想を据え置いた。