秩父鉄道のSL列車、2020年は運休…2019年10-12月の運行は全車自由席に

秩父鉄道パレオエクスプレス
秩父鉄道パレオエクスプレス全 2 枚

埼玉県の秩父鉄道は8月22日、2020年のSL運行を行なわないことを明らかにした。

同社のSL列車『SLパレオエクスプレス』は、埼玉県北部観光振興財団がJR東日本から譲り受けたC58形蒸気機関車363号機(C58 363)により、1988年3月から運行を開始した。

C58 363は、2000年に解散した同財団から秩父市を経て、2003年に秩父鉄道が正式に譲り受けているが、2015年以降は度重なる不具合に悩まされるようになり、2018年は9月に不具合が発生。3か月の運休を余儀なくされた。

2020年の運行休止は、車両の分解が伴なう大がかりな検査である「全般検査」によるもので、2021年以降の運行については決定次第発表するとしている。

なお、『SLパレオエクスプレス』のSL座席指定券やSL整理券は、指定券発売システムを持つJR東日本に委託して発売する分があったが、9月運行分を最後に委託が終了することになった。

そのため、10月4日~12月8日運行分は、秩父鉄道が独自に発売する「SL整理券」(10月1日から大人・子供とも520円)を要する、全車自由席列車となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る