360度全方向に移動可能なクローラー、NEDOと東北大が開発に成功 世界初

円形断面型クローラー
円形断面型クローラー全 3 枚

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と東北大学は、360度全方向への連続移動を可能にした円形断面型クローラーの開発に世界で初めて成功した。

【画像全3枚】

電動車いすや、移動型ナビゲーションロボット、屋内外の巡回警備ロボットなど、重量の重いモビリティ向け駆動機構としての用途を見込んでいる。

今回開発したクローラーは、全方向移動を行うために必要な2つのモーターのほか、平歯車、ねじ歯車などの最小限の動力伝達装置による単純構成のため、保守性に優れ、小型化が可能な全方向移動機構のベース技術で、応用範囲が広い。

履帯機構の姿勢や路面の状態によらず、モーターの回転方向を切替える必要がなく継続的に全方向に移動できる。歯車とチェーン、ベルトを用いることで、摩擦伝動によらず高い駆動力の伝達が可能としている。高い不整地走破性を実現する。

核となる技術は全方向移動用のスクリュー式差動回転機構。同機構は、回転軸の動力をねじ歯車によって垂直方向に変換する構造を、線対称に配置した。これによって左右2つの入力回転を、全方向駆動機構として必要な前後・左右の移動につながる公転と自転の出力に、極少の伝達部品数で変換させる仕組みを実現した。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. ホンダ『CR-V』にハイブリッド、日本発売に先駆けプロトタイプ公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』が発売前に完売!? 人気の理由は「コスパ」にあり
  5. メルセデスベンツ『GLA』次世代型をいち早くプレビュー! 斬新なテールライト装備?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る