AIで中古車査定がフェアに…アプリ『ガリバーオート』はほぼ100%の車種に対応

自動車査定アプリ「Gulliver AUTO」発表
自動車査定アプリ「Gulliver AUTO」発表全 7 枚

IDOMは9月12日、自動車査定アプリ「Gulliver AUTO」(ガリバーオート)の発表会を開催した。発表会にはスペシャルゲストとして、サイバー大学IT総合学部教授にして商品ジャーナリストとしても活動する北村森氏、CMに出演中のお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平、松尾駿を迎えた。

Gulliver AUTOは中古車販売・買取台数No.1の実績に裏打ちされたロジックに加え、独自に開発したAIを組み合わせることで、アプリを介して即座に査定を行う「AUTO査定」を可能にした。ほかに将来的な査定価格を予測する機能や、手放し方(売るか貸し出すかなど)を選ぶ機能、他ユーザーの査定価格を比較する機能など、計6種類の機能が備わっている。

本プロジェクトマネージャーである中澤伸也氏(IDOM)は「下取り経験のあるオーナーのうち97%が『売却先によって査定額は異なる』と認識しているにもかかわらず、44%が複数社で査定を行なっていない」と語った。従来の査定方法は労力が大きいことから、半数近いオーナーが損をしているのだ。

これを指摘したうえで中澤氏は「お客様の不利益を防ぐため、査定を気軽に行えるよう面倒な操作を徹底的に省き、役に立つ機能を設けた」と解説した。Gulliver AUTOはAIがナンバープレートを認識することで、国土交通省のデータベースから登録情報を即座に読み取るため、車両情報を入力する必要がない。

中澤氏のプレゼンテーションに続いて、チョコレートプラネットの2人が実際に査定を行った。トヨタ『プリウス』のフロントマスクを撮影し、走行距離などを入力。通信環境が整うと、3分とかからず査定価格が表示された。あまりの速さに「こんなに速いの? 手元にある情報をスマホに打ち込んだだけなのに凄い」(長田氏)、「車に詳しくない人でもわかりやすくて良い」(松尾氏)と興奮気味に感想を述べていた。

新サービス発表会の締めくくりとして、北村氏と中澤氏によるトークセッションが行われた。北村氏のはじめの問いは「自動車の査定アプリは他社でもリリースされているが、Gulliver AUTOは他のサービスと何が違うのか」というものだった。これに対して中澤氏は「私たちGulliverは日本でもっとも多く査定を行ってきた自負がある。そのため、ほぼ100%の車種を査定することができる」と回答。

AIで査定が可能な車種は全体のおよそ70%とのことだが、Gulliver AUTOではAIの判断が及ばない車種をプロの査定士がカバーすることで、限りなく100%に近づけるという。他の査定サービスではここまでの車種に対応できない。

さらに北村氏は「査定依頼を出したら、他の一括査定サービスのように、いっせいに電話がかかってくるのか」と、気になっていた疑問を投げかける。中澤氏は「本人確認のために登録は必要だが、営業目的の電話は一切かけない」と回答した。

北村氏は「今までの査定サービスよりもユーザー側に一歩踏み込んだサービスだと感じた。自動車の査定というブラックボックスだったものが、Gulliver AUTOによってフェアなものになりそうだ」と感想を述べた。中澤氏も「Gulliver AUTOは間違いなく世の中の『査定』をもっと身近なものに変える」と新サービスへの期待を語った。

《庄司憲正》

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