【トヨタ カローラ 新型】豊田社長「コモディティといわれるような存在にはしたくない」

トヨタ自動車の豊田章男社長
トヨタ自動車の豊田章男社長全 5 枚

トヨタ自動車は9月17日、新型『カローラ』のセダンとワゴンをフルモデルチェンジし、同日に発売すると発表した。今回のカローラは12代目で、日本のカローラとして原点に立ち返って開発したという。

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発表会では、マスタードライバーも務める豊田章男社長がテストコースで新型カローラを試乗する様子がビデオで流れ、「多くの人に愛されるクルマだからこそ、絶対にコモディティ(汎用品)といわれるような存在にしたくない」と、カローラに対する思いを強調した。

そのために原点に立ち返って隅々まで見直したわけだが、吉田守孝副社長によると、「存在感のあるスタイリング」「気持ちの良い走り」「安全・安心走行機能」「新世代モビリティ社会に適応するコネクティッド機能」の4つを柱にそれぞれ機能を高めた。

例えば、スタイリングではシンプルでスポーティなスタイルと良好な視界を基本に、TNGAプラットフォームの採用により低重心なシルエットを実現。前後ホイールフレアが張り出したダイナミックな造形でワイドなスタンスを強調した。フロントは、大型台形のロアグリルフレームとメッシュグリルに統一し、力強くスポーティなデザインを表現したそうだ。

気持ちの良い走りでは、TNGAフラットフォームに加え、運転中の目線の動き、旋回時の姿勢、ライントレース性などドライバーが感じる動きを解析し、サスペンションを最適化することで、運転しやすさをさらに追求した。そのサスペンションについては、フロントにマクファーソンストラット式を採用し、旋回時の安心感・安定性を高め、リアにはダブルウィッシュボーン式を採用し、路面をつかむような安定した走りを実現した。

また、安全・安心走行機能では、自転車や夜間の歩行者検知が可能な、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備したのをはじめ、駐車場など低速時に壁や車両を検知して衝突被害の軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナーや、後方から接近してくる車両を検知して衝突被害軽減に寄与するリアクロストラフィックオートブレーキもオプション設定できるようにした。

そして、コネクティッド機能については、国内トヨタブランドとして初めてディスプレイオーディオを全車に標準装備。スマートフォンとの連携が可能になり、日常利用している地図アプリや音楽などをディスプレイで操作することができるようになった。

歴代のカローラは1クラス上の性能と質感を追求し、価格については多くにユーザーに届けたいとの思いから手の届きやすい価格で提供してきた。今回も、その伝統を踏襲したわけだが、そこには老舗企業から学んだ「不易流行」がある。

不易流行とは、松尾芭蕉が残した言葉として知られているが、いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しい変化を取り入れていくということだ。それが老舗企業が長く続いている秘訣だが、そんな老舗企業もお客の高齢化という悩みを持つ。

カローラも同様で、ユーザーの高齢化が進んでいる。今回の新型カローラはどれだけ若い人に買ってもらえるかが成否の分かれ目と言っていいだろう。

《山田清志》

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