トヨタの燃料電池車、ミライ 次期型は「当たり前」…東京モーターショー2019で初公開へ

トヨタ自動車 ミライ コンセプト
トヨタ自動車 ミライ コンセプト全 9 枚

トヨタ自動車は10月11日、燃料電池車(FCV)『ミライ』の次期型開発最終段階モデルとなる『ミライ コンセプト』を、MEGA WEBで開催される東京モーターショー2019のFUTURE EXPO「未来のエネルギー」コーナーで初公開すると発表した。

現行ミライに引き続き次期型のチーフエンジニアを務める田中義和は「初代ミライで燃料電池自動車という新しい市場を開拓した。まさに一石を投じた。FCVのさらなる普及、可能性を拡大するためには環境車だから環境に良いのは当たり前、それに加えてエモーショナルな魅力にあふれ、素晴らしい性能を持つ、そんなクルマにチャレンジしていかなければならないと考えている」と強調。

その上で「思わず振り返りたくなる魅力的なスタイリング、そして思わずアクセルを踏み込みたくなる新感覚の走り、そんなクルマが次期ミライ コンセプト」と述べた。

まずスタイリングについて田中チーフエンジニアは「ホイールベースを大幅に拡大し、タイヤを四隅配置する。その上で全長を拡大し、伸びやかなプロポーションを実現する。さらには車高を低く抑え、トレッドを拡大することでワイド&ローのプロポーションを実現する。さらに大径タイヤを履かせることで走りを予感させるダイナミックのスタイリングを実現する。車両寸法諸元は全長4975mm、全高は1470mm、そして全幅1885mmになる」と解説。

ちなみに次期型は現行モデルに対して全長85mm、ホイールベース140mm、トレッド75mm、タイヤ径80mmそれぞれ拡大する一方で、全高は65mm低くしている。

また走りに関しては「プラットフォーム、FCユニットをすべて一新。さらに駆動力制御については新たな制御を開発するとともに加速時の静粛性をさらに上げて、スタイリングに負けないまさに新感覚の走りを実現した」と説明。

さらに「航続距離については安心してアクセルを踏み込んで頂けるよう大幅に拡大し、従来のミライに対して1.3倍を目標に拡大させる。さらに現行4名だった乗車定員については、もちろん5名を実現する」とのことだ。

トヨタは次期型ミライを日本を始め、北米およびヨーロッパで2020年末からの販売開始を予定しているという。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 旧型Z34『フェアレディZ』用車高調がリニューアル、ブリッツ「DAMPER ZZ-R」シリーズがDSC Plusに対応
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る