N-WGNの生産停止に続き、フィット新型も発売延期---ホンダの業績を直撃か[新聞ウォッチ]

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N-WGNの生産停止に続き、フィット新型も発売延期---ホンダの業績を直撃か[新聞ウォッチ]
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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「安全第一」を最優先するのであれば懸命な判断である。大型で非常に強い台風19号が勢力を維持したまま日本列島に接近している。

過去最強クラスの勢力で、3連休の首都圏などを直撃する恐れもある。すでに、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会も12日の3試合中、豊田市と横浜市の2試合を中止するなど、台風の影響が各方面に広がっている。

また、JR東日本も、首都圏の在来線と新幹線で「計画運休」を行う可能性があると発表。羽田・成田空港を発着する国内線の欠航も相次いでいる。

「安全第一」といえば、不具合が見つかったクルマを売り出すわけにはいかないが、ホンダが今年11月にも発売を計画していた看板車種『フィット』の新型モデルの発売をしばらく延期するという。

きょうの日経なども報じているが、電子制御のパーキングブレーキに関する品質確認の必要が生じたためだそうだ。すでに、同様の部品を使用している軽自動車『N-WGN』は、8月に新型モデルを発売したばかりだが、わずか2か月足らずで生産を一時停止。電動パーキングブレーキに不具合の可能性を示す警告灯が、異常点滅する事象が見つかったからだという。

日経によると、「ホンダは、N-WGNの生産停止は11月7日まで続けると部品メーカーに伝えた」としているほか、新型のフィットについても「すでに、販売会社には発売時期が『12月中旬以降』に遅れると伝えているが、量産遅れで2020年にずれ込む可能性も出てきた」と取り上げている。

3代目の現行のフィットは2013年9月に発売したが、そのわずか1年間で5回のリコールを実施するなどブランドイメージの低下を招いた。あれから6年が過ぎても主力車のトラブルが相次ぎ、企業体質は変わっていないのか。今後の業績にも大きな痛手となりそうだ。

2019年10月11日付

●セブン&アイ3000人削減へ、そごう・西武5店閉鎖(読売・1面)

●新型フィット11月発売延期(読売・10面)

●ノーベル化学賞、電池日本のお家芸「リチウムイオン」市場拡大(読売・11面)

●ルノーきょう取締役会、CEO交代協議へ(読売・11面)

●新たなミライ、お披露目へ、トヨタ、東京モーターショーへ(朝日・6面)

●台風19号あす最接近、羽田・成田大半欠航、JR運休判断、ラグビーW杯2試合中止(産経・1面)

●旭化成に「ご祝儀買い」ノーベル賞で関連株価上昇(産経・10面)

●「高速逆走」ドラレコが警告、実用目指しSAで実験へ(産経・8面)

●スズキ、純利益22%減、今期下方修正、インド販売不振(日経・1面)

●日産、4か月ぶり減少、中国の9月新車販売(日経・13面)

《福田俊之》

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