最小のEQモデル、スマート EQフォーツー…東京モーターショー2019

スマートEQフォーツー(東京モーターショー2019)
スマートEQフォーツー(東京モーターショー2019)全 16 枚

メルセデス・ベンツ日本は現在開催中の東京モーターショー2019にアジア初公開のスマートのEVモデル、スマート『EQフォーツー』を参考出品している。

メルセデスベンツのサブブランド、“EQ”の中で最も小さいモデルがこのスマートEQだ。ダイムラー社メルセデスベンツ乗用車海外セールス/マーケティング部門最高責任者マティアス・ルアーズ氏は、「スマートEQは都会での足となるダイムラーのコンパクトカー、スマートの電気自動車で、URBAN MOBILITYで知られているスマートから発売される100%電気自動車だ」と紹介する。

スマートが考える使用用途、「買い物や家族の送り迎えのような日常使い」において、マイクロコンパクトカーは、「電気駆動と相性が良いと考えている」と述べる。また、コンパクトカーであるスマートEQは、「他のメルセデスベンツと同様の安全に対する考え方を持ち、ユニークでスタイリッシュなデザインを提供する。他人とはっきりと差別化したシティコミューターが欲しいドライバーにとっては理想的だ」とコメントした。

ダイムラー社デザイン主任のゴードン・ワグナー氏は「新型スマートはラジカルにシンプルなクルマだ。デザイン部門では、スマートの最も重要なアイデンティティに新しい顔を与える演出を行いうとともに、スマートのDNAに合わせて、グリルとその上のヘッドライトの位置を低くし、これによってスポーティで先進的な外観を生み出した」と話す。

フォーツーのフロント周りは、これまでおなじみの優しい顔だちを受け継いでいる。エンブレムなしの“Vシェイプ”グリルの上にスマートのロゴを飾ったデザインに回帰することで、「初代モデルの原初的スタイリングを蘇らせた。また、フロントグリルは今回初めてボディ同色となった」という。

ヘッドライトはバッテリー電気駆動方式へのシフトに伴い、明るく長寿命のフルLEDタイプをオプション設定。3つの大型アクティブLEDエレメントが特徴的な光のデザインを生み出すと同時に、ロービーム、ハイビームのほかウインカー機能も果たす。

リアコンビネーションランプもデザインとテクノロジー両面の大きな特長となっており、菱形のジオメトリを基本に、数百個のLEDを精緻に配列しランプの輪郭を描く。また、平たいプラスチックカバーの内部にありながら、空間的な奥行きが感じられる特殊な効果をもたらし、均一な明るさを実現。このため、クルマの距離やクルマを見る角度によってランプの光がさまざまな形に変化するという。

欧州仕様のデータでは、最高出力60kw、最大トルク160Nm、航続距離は147~159kmとされている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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