量子コンピューターで交通の流れを最適化…VW、世界初の試験へ

量子コンピューターを活用して交通の流れを最適化するVWグループの試験プロジェクトのイメージ
量子コンピューターを活用して交通の流れを最適化するVWグループの試験プロジェクトのイメージ全 2 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は10月29日、量子コンピューターを活用して交通の流れを最適化する世界初の試験プロジェクトを、ポルトガル・リスボン市内で行うと発表した

フォルクスワーゲングループは2017年11月、グーグル(Google)と量子コンピューターの分野で提携を結んだ。量子コンピューターは、次世代の高速コンピューターだ。従来のスーパーコンピューターよりも非常に速く、非常に複雑なタスクを解決することができる。

フォルクスワーゲングループはグーグルと提携し、量子コンピューターの研究開発に取り組む。例えば、量子コンピューターを、新しい機械学習プロセスによる人工知能(AI)の研究に導入するなどしている。

フォルクスワーゲングループは、この量子コンピューターを活用して交通の流れを最適化する世界初の試験プロジェクトを、ポルトガル・リスボン市内で行う。グループ傘下のMAN製バスに、自社開発の交通管理システムを搭載する。

試験プロジェクトでは、量子コンピューターを活用して、9台のバスの最速ルートを、個別にほぼリアルタイムで計算する。これにより、交通量のピーク時でも移動時間が大幅に短縮され、交通の流れが改善される、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る