独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は、11月に石川県小松市内で北陸新幹線架道橋桁の運搬や架設工事を実施する。
この架道橋桁は、小松市内の国道305号線や主要地方道小松鶴来線(金沢小松線)と交差する箇所に架設される「幸町架道橋」のもの。地上で組んだ長さ71m・幅(馬桁)38m、重量760tの橋桁が、大型の「自走多軸台車」と呼ばれる運搬車で約120m搬送される。この自走台車は9軸車で、6台が運搬に使われる。
橋桁が台車に乗ったまま架設されるという新幹線建設工事では特殊な作業で、すでに7月25~27日には7軸の自走台車1台による運搬・架設が、同じ小松市内の国道360号線と交差する「御宮(おみや)架道橋」の架設で行なわれているが、今回の架設は橋桁の規模が御宮架道橋のものよりはるかに大きいことから、自走台車によるものとしては国内最大級になるという。
なお、この架設に伴ない、11月9日21時から翌10日6時までは国道305号線や小松鶴来線(金沢小松線)の一部が通行止めとなる。その後も11月15日~12月4日に6回、21時から翌6時にかけての一部通行止めが行なわれる。