【SUPER GT × DTM 交流戦】記念すべき“初舞台”、土曜のレース1でレクサスのニック・キャシディがポール・トゥ・ウイン

特別交流戦「レース1」のスタート。写真先頭の#37 キャシディはポール・トゥ・ウインを飾る。
特別交流戦「レース1」のスタート。写真先頭の#37 キャシディはポール・トゥ・ウインを飾る。全 16 枚

23日、「SUPER GT × DTM 特別交流戦」の“レース1”が富士スピードウェイにて実施され、レクサス勢の#37 KeePer TOM'S LC500、ニック・キャシディがポール・トゥ・ウインを飾った。DTM勢ではブノワ・トレルイエ(アウディ)の6位が決勝最高順位。

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ついに実現した日欧トップ“ハコ”シリーズ競演のドリームレース、「SUPER GT × DTM 特別交流戦」。レースウイークは23日で実質3日目だが、SUPER GT/GT500クラスマシン15台とDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)マシン7台の計22台がエントリーしての戦いは、いよいよここからが“勝負本番”である。この日は「レース1」の予選と決勝が行なわれた。

富士の空模様は曇り時々小雨。朝9時25分から20分間実施された予選時の路面はライトウエットというところだった。ポールポジションは1分41秒827をマークした#37 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディが獲得し、予選2位に#28 BMC Airfilter Audi RS5 DTMのロイック・デュバルがつけてDTM勢最上位、3位は#1 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴。

14時30分フォーメーションラップ開始の決勝は、55分+1周、4輪タイヤ交換義務ありのフォーマットだ(給油なし、ドライバー交代なし)。天候は微妙な雰囲気のままの推移だったが、路面はドライ化していく方向にあったといえ、大半のマシンがドライ用タイヤを履いてスタートに臨んだものと見られる。

それより前のレコノサンスラップでは予選2位の#28 デュバルがコースアウト、マシンを傷めてしまう波乱があり、決勝は21台での戦いということに(#28 デュバルは出走できず)。フォーメーションラップを2周して迎えたローリングスタートでは、#37 キャシディがポール発進から先頭をキープする。

そしてレースは、#37 キャシディの完勝といってもいい内容のポール・トゥ・ウインへと収斂されていく。35周でフィニッシュすることになるレースで彼がラップチャート上の先頭を譲ったのは、タイヤ交換のピットタイミングによる1周だけ。最終盤にセーフティカー(SC)導入があり、それまでに築いた7~8秒のマージンが失われたものの、2列編隊からのリスタートでもしっかり首位を守った#37 キャシディが勝利をおさめた。最終タイム差こそ0.433秒ながら、完勝と評していいだろう。

優勝したニック・キャシディのコメント
「もちろん今は最高の気分だよ。僕にとってはパーフェクトといえる一日だった。(予選~決勝と)いろいろなコンディションがあったなかで自分の実力を発揮できたことは嬉しい。そして、2つの偉大なチャンピオンシップがついに日本で一緒に戦うことを実現できたのは素晴らしいと感じているし、将来に向けてさらに発展していってほしいと思う」

#37 キャシディはここ3年(17~19年)のシリーズ戦でGT500ドライバーズランキング1~2~2位と素晴らしい成績を続けており、今季(19年)はスーパーフォーミュラで初タイトル獲得を果たした。ニュージーランド出身の25歳は、今の日本のトップシーンを代表する実力者といえる。その彼がメモリアルイベントの最初のレースを完勝で制し、日本の力を見せつける格好となった。

決勝2~3位はホンダNSX勢で、2位が#17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大、3位には#1 NSXの山本が続いた。4位は今季シリーズ戦のドライバーズチャンピオン陣営、#6 WAKO'S 4CR LC500の山下健太。

5位には#19 WedsSport ADVAN LC500の坪井翔が入り、トップ5はGT500勢(レクサスとホンダ)が独占した。DTM勢最上位は6位の#21 Audi Sport Japan RS5 DTM、ドライバーはかつて日本でも長く活躍したブノワ・トレルイエである。

日産勢のトップリザルトは11位の#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(F.マコヴィッキィ)、BMW勢は14位の#00 BMW M4 DTM(小林可夢偉)が決勝最上位。

10月にあったDTM最終戦(ドイツ・ホッケンハイム)にGT500マシン3台が出走した際には、今回も使用されているハンコック製ワンメイクタイヤへの対応という部分を含め日本勢が大苦戦した。今回はずいぶんと戦況が違っているわけだが、それについてはもちろん様々な側面があり、現段階で言えることは限られる。ただ、少なくとも結果ベースで日本勢がリベンジを果たすことに成功したとは言え、やはり“ホームアドバンテージ”(これもいろいな意味が含まれる)の存在も一定のレベルで実証されたといえそうだ。

明日24日の日曜は「レース2」の予選&決勝が実施される。DTM勢7台とホンダ勢の一部(#17 塚越と#1 山本)はレース1を戦ったドライバーが連闘するが、その他のGT500勢13台はシーズン中にコンビを組んでいたもうひとりのドライバーが出走する。予選は9時、決勝は14時30分にそれぞれ開始予定だ。

《遠藤俊幸》

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