経済産業省は、JISマーク表示制度の登録認証機関である日本車両検査協会（車両検）がオージーケーカブトに対してJISマーク認証を取消したことを発表した。
車両検は、認証製造業者であるオージーケーカブトに対し、10月25日に臨時の審査を実施したところ、長期間にわたり製品の組み立て場所に係る記録が適切に記載されていなかったことを確認。このため、品質管理体制が鉱工業品およびその加工技術に係る日本産業規格への適合性の認証に関する省令に定める基準を満足しておらず、その内容が重大であると認められたため、11月25日付で車両検は同社の認証を取消した。
オージーケーカブトはJIS認証取消を受け、ユーザーや取引先などに多大な迷惑をかけたことを陳謝。また今後、品質保証部門の独立性の確保や品質コンプライアンス教育を強化するなど、品質管理体制の見直しを図るとともに、再発防止と信頼回復に向けて全力で取り組むとコメントしている。
なお、今回のJIS認証取消は、大阪府東大阪衣摺工場における一部工程管理の問題によるもので、現在流通中の製品を車両検が実施した試験では、製品の安全性や品質については、JIS規格を満たしている。また、現在使用中の製品についても、それぞれの規格を満たしており、問題なく安心して使用できるとしている。