独アウディ、従業員の1割9500人をリストラ[新聞ウォッチ]

アウディのインゴルシュタット工場
アウディのインゴルシュタット工場全 3 枚
気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

「ジャーマンスリー」といわれるドイツのプレミアムブランドに異変が起きている。ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディが、2025年までに従業員の約1割にあたる9500人を削減する。ドイツ国内の主要工場の生産能力も削減し、2029年までに60億ユーロ(約7200億円)のコスト削減効果を狙うという。

現地時間の11月26日に発表したもので、27日付の一部朝刊や夕刊に続いて、きょうも読売が「アウディ9500人削減、従業員の1割」などと取り上げている。

それによると、人員削減の理由としては、「新車販売が停滞しているうえ電気自動車(EV)など次世代技術開発への投資がかさむことに対応する」などと伝えている。

アウディの世界の従業員は約9万人で、このうち約6万人が自国のドイツが占めているが、近年、国内のライバルのBMWやダイムラーとの競争にさらされており、人員削減計画には労使も合意したという。また、人員削減と引き換えにドイツ国内の残りの従業員の雇用を29年まで保証。電動化とデジタル化で2000人の新規雇用も生み出す方針も明らかにしている。

ドイツの自動車業界ではリストラが相次いでおり、11月に入ってからダイムラーが管理職の1割と間接部門での人員削減を発表したほか、BMWもコスト削減策の詳細を詰めているなどとも取り上げている。構造不況の風は高級ブランドにも吹き始めているようだ。

2019年11月28日付

●アウディ9500人削減、従業員の1割(読売・9面)

●環状交差点人身事故が半減、全国66か所警察庁調査(朝日・3面)

●あおり運転 ドラレコ市場広がる(朝日・7面)

VW Tクロス●小型SUV欧州勢攻勢、日本車よりコンパクト「狭い道に対応」(朝日・9面)

●スマート移動アプリ提案、トヨタ、全国展開めざす(朝日・9面)

●ネット閲覧情報の第三者提供、利用者の同意義務付け(日経・1面)

F1ブラジルGP、フェルスタッペンが優勝(レッドブル・ホンダ、11月18日)●ホンダ、21年もF1継続、2チーム体制エンジンなど供給(日経・16面)

●ガソリン店頭4週連続上昇(日経・26面)

●新車、自動ブレーキ義務に、政府、21年にも適用検討(日経・42面)

《福田俊之》

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