「硬さが優しい」メルセデスF1コラボのゲーミングチェアを編集デスクが3週間試してみた

エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」
エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」全 15 枚写真をすべて見る

硬い……! これがゲーミングチェアの「noblechairs EPIC」(ノーブルチェアーズ・エピック)に座った第一印象だ。が、この硬さがいい感じだ。ゲーム用とはいえ、その特徴は事務用としても通用する。毎日デスクで長時間作業する記者が3週間以上使用したインプレッション。

ドイツのゲーミングチェア「ノーブルチェアーズ」がメルセデスF1とコラボ

エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」
アーキサイトは、日本総代理店を務めるドイツのゲーミングチェアブランドの「ノーブルチェアーズ」より、『エピック』モデルとメルセデスがコラボレーションした「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」を11月14日より、日本市場において一般向けに発売した。

プロゲーマーは1日10時間以上、椅子に座り続けることもある。ノーブルチェアーズは、ゲーミングPCや関連商品を取り扱うドイツの大手商社Casekingが、自らゲーミングチェアを作るため、2015年に設立したブランドだ。その製品で、レーシングカーのシートをモチーフにしたスポーティなモデルがエピックとなる。

ノーブルチェアーズは、体にフィットするエルゴノミック(人間工学)デザイン、体が沈み込まない硬めのシート、頭部を支えるハイバックデザインなどを工夫した。それらの特徴は、ゲームだけでなく、仕事や趣味に没頭しながら体に負担をかけている多くの人に適している。

メルセデスのような座り心地?

エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」
長時間、座りっぱなしのことが多い記者がエピックを試用した。提供されたモデルは11月に発売されたメルセデスF1コラボモデル。F1公式レーシングゲームのeスポーツシリーズにおいて上位を走るチーム、Mercedes-AMG Petronas Esports Teamとコラボし、エピックをベースに、Mercedes-AMG Petronas Motorsport F1チームのF1カー「F1 W09 EQ Power+」をモチーフにデザインしている。

黒い表皮張り地のPUレザーと、そこに配されたAMGのロゴと緑のステッチがかっこいいモデルだ。座っての第一印象は、前述の通り「硬い」。表皮は生地が厚く張りがある。メルセデスのような座り心地?

noblechairs EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Editionnoblechairs EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition
まず座面高さを調整する。座面高は約43~49.5cmに設定可能で、日本人でも違和感なく座れるように、調整用ガスシリンダーは欧米仕様より短めのものを採用しているそうだ。記者の場合、肘から先がキーボードに向かって水平になるのが好みなので、座面高さをそれに合わせる。

デスク天板の高さは固定なので、この座面高さだと、足を前に投げ出したときに足つきが浮き気味になるぐらいだ。腰掛けたり立ち上がったり、あるいは椅子を回転させるのに不自由はない。ふとももの裏側に変な圧迫感もない。クッションだけでなく上下サスペンスションも硬めなので、上下位置を決めやすい。

ポジション決めはかなり細かく

バックレストをもっとも寝かせた位置。バックレストをもっとも寝かせた位置。
リクライニングは最大135度可能。記者はやはりキーボード操作を優先するので、バックレスト(背もたれ)はいちばん起こした位置か、一段だけ下げた位置がいい。すると付属のネックピロー(枕)で頭を押し出されたので、これは外した。ロッキングは最大11度で、チェア全体が弾性を保ちながら可動する。このロッキング弾性も硬めだ。

従来使っていた椅子も各部分の位置を調整でき、好みのポジションを決められるのは同様だ。問題は疲れてきて、後ろに寄りかかる時だ。従来の椅子でバックレストに体重をかけると、どうしてもお尻が前にずれてきて、背中が曲がり腰が痛くなる。エピックだと、この前方へのずれが起きない。表皮が滑りにくい印象だ。腰用のランバーサポート(クッション)も背中のカーブを疲れにくいフォルムに維持してくれる。このクッションは、バックレストを深く倒すと邪魔になるかもしれない。

エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」
バックレストの倒れ込み弾性も硬く、腰の位置が動きにくい。座面もそうだが、動きが硬くて変位も少ないので、姿勢を維持しているときや、体が動いた後で元の姿勢に戻るときに力がいらない。姿勢を変えにくいと、体重がお尻に集中して痛くなりそうなのもだが、クッションの硬さと厚みが適当で、体重を広い面で支えるので痛くならない。

アームレストは4方向(上下・前後・左右・斜め)に調節できる。記者の場合、座っていてアームレストに寄りかかるには、いちばん上でも高さがちょっと足りないし、左右の間隔もいちばん内側にしても広い。ただあまりそういう使い方はしないので気にならない。高さは、天板の下に入るぎりぎりの高さにした。前後位置はバックレストに合わせて前寄り、斜め位置は前後まっすぐ。

10時間以上、座り続けるための“硬さ”

エピック×メルセデスF1コラボ「EPIC Mercedes-AMG Petronas Motorsport Edition」
欠点は重いことだ。椅子本体を移動するときはひと踏ん張りしなければならない感じだ。ただ、立ったり座ったりとか、椅子に手をついたりするとき椅子が不用意に動かないので、あながち欠点とは言えないかもしれない。大きさも記者の使用環境では大きいが、これは場所とのマッチングの問題で、椅子の欠点ではない。

エピックの感想をまとめると、長時間座っても疲れない、適切な姿勢を保つための形状と硬さを備えた椅子だと言える。座っての仕事が8時間ぐらいまでなら、各部の弾性がソフトでストロークも大きい方が、とぎどき姿勢を変えられるので楽だろう。いっぽう10時間を超えるようになると、適切な姿勢を積極的に維持し続けた方が疲れないようだ。そのためにはエピックのような硬さが必要だということのようだ。

最近のデスクは天板が低いので、椅子のアームレストと干渉する例が多い。最近のデスクは天板が低いので、椅子のアームレストと干渉する例が多い。

エピック・メルセデスエーエムジー・ペトロナスモータースポーツ・エディション
●本体サイズ:約1235~1300×670×565mm
●本体重量:約28kg
●素材
張り地:PUレザー
外枠フレーム:スチール
脚部:アルミニウム
クッション材:モールドウレタン(コールドフォーム)

<椅子提供 アーキサイト>

《高木啓》

この記事の写真

/

ピックアップ

Response.TV