BMW、未来の自動運転車のインテリアを提案…CES 2020

AIが乗員の視線を追跡して意図を理解

BMWインテリジェントパーソナルアシスタント

ヘッドアップディスプレイに3つのモード

BMW i インタラクション EASE
BMW i インタラクション EASE全 14 枚

BMWグループは1月7日、米国ラスベガスで開幕したCES 2020において、未来の自動運転車のインテリアコンセプトの『BMW iインタラクションEASE』(BMW i Interaction EASE)を初公開した。

BMWグループは、デザインワークスの研究開発部門と協力して、BMW iインタラクションEASEを開発した。 BMW iインタラクションEASEは、自動運転が一般的になった将来のモビリティが、どのようなものになるかを提示しているという。

AIが乗員の視線を追跡して意図を理解

BMW iインタラクションEASEには、乗員の視線を追跡して、その意図を理解する人工知能(AI)を備えている。例えば、レストランや映画館などに乗員の視線が向けられると、乗員の視野にそのレストランや映画館に関する情報が表示される。また、会話のテーマや主役を特定し、会話の内容を理解する。最先端のテクノロジーと息をのむようなデザインの融合により、人と機械の間に感情的な絆が生まれるという。

フロントガラスの幅全体に、パノラマヘッドアップディスプレイを配置した。フロントガラスから見える実際の風景に、ヘッドアップディスプレイのデジタル情報を追加することにより、没入型の拡張現実ユーザーインターフェイスとして機能するという。5G接続により、車両は現在の場所を正確に認識できる。

BMWインテリジェントパーソナルアシスタント

BMW iインタラクションEASEには、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を搭載する。乗員が近づいてくると認証を行い、ウェルカム照明で歓迎し、ダイナミックライトを使用して、室内に誘導する。タッチコントロール、ジェスチャーコントロール、音声認識によって、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントと対話できる。

インテリアはレザーを使わず、 3Dのニット素材を備えた柔らかく心地よいシートを採用した。キャビンのサイドガラスは、透明からダークカラーに変化し、乗員のプライバシーを確保する。

ヘッドアップディスプレイに3つのモード

シートの正面には、大型のパノラマヘッドアップディスプレイを配置した。このヘッドアップディスプレイは、「エクスプロー」、「エンターテインメント」、「イーズ」の3つのモードが選択できる。

エクスプローモードでは、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントが、AR(拡張現実)テクノロジーを利用して、ディスプレイに乗員が関心のある情報を表示する。乗員がこの情報に視線を合わせると、ディスプレイにはさらになる詳細が表示され、確認のジェスチャーを行うと、ユーザーは次の対話レベルに進むことができる。

エンターテインメントモードでは、車内エクスペリエンスが重視される。サイドガラスはダーク化され、パノラマヘッドアップディスプレイで、映画を見ることができる。劇場のようなアンビエント照明は、インテリア全体に光と色を広げ、ディスプレイに表示されるコンテンツを豊かに演出する。

イーズモードでは、車内は落ち着いてリラックスできる空間に変わる。シートは「無重力」位置に移動し、乗員はまるで浮遊しているように感じられるという。 BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは、パノラマヘッドアップディスプレイを暗くし、サイドガラスを不透明にする。同時に、アンビエント照明が心地よい照度でインテリアを照らし、快適なサウンドとの調和を追求する、としている。

《森脇稔》

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