BMW 3シリーズ 新型に「M」ディーゼル、最大トルク71.4kgm…ジュネーブモーターショー2020で発表へ

Mモデルらしい内外装と足回り

3.0リットル直6ディーゼルターボ

0~100km/h加速は4.6秒

48Vのマイルドハイブリッド

BMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveセダン
BMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveセダン全 8 枚

BMWは、3月にスイスで開催されるジュネーブモーターショー2020において、新型『3シリーズ』(BMW 3 Series)のディーゼルエンジン搭載の高性能グレード、「M340d xDrive」を初公開すると発表した。

M340d xDriveは、ガソリンエンジン搭載の高性能グレードの「M340i xDrive」に続いて、新型3シリーズの高性能グレードとして登場した。BMW M社が手がける「Mパフォーマンスオートモビル」事業部が開発を担当し、セダンとワゴンの「ツーリング」に設定される。

Mモデルらしい内外装と足回り

M340d xDriveの外観は、フロントバンパー、サイドシル、リアバンパーが専用デザインで、エンジンの冷却性能やエアロダイナミクス性能を追求した。キドニーグリルも専用のメッシュデザインで、セリウムグレー仕上げとした。ボディ同色のリアスポイラー、専用エグゾーストも装備される。インテリアは、アルカンターラ仕上げのスポーツシート、アルミ製パドルシフト、Mレザーステアリングホイールなどが採用される。

M340d xDrive には、Mスポーツサスペンションを標準装備しており、車高が10mm引き下げられた。電子制御の「アダプティブMサスペンション」もオプションで選択できる。MスポーツサスペンションとアダプティブMサスペンションには、「バリアブルスポーツステアリング」機能が付き、コーナリング性能を追求する。「Mスポーツブレーキ」も標準装備した。BMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveツーリングBMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveツーリング

Mスポーツブレーキは、フロントディスク径が348mm、リアディスク径が345mmで、ブルーのブレーキキャリパーにはMのロゴを添える。18インチのMアルミホイールが標準で、タイヤサイズはフロントが225/45R18、リアが255/40R18。19インチMアルミホイールはオプションとなる。

M340d xDriveには、「BMWオペレーティングシステム7.0」を搭載する。BMWオペレーティングシステム7.0は、BMWの次世代の表示および操作システムだ。オールデジタル式メーターパネルには、ナビゲーションの地図を表示するセクションだけでなく、個別に選択した内容の表示スペースが設けられる。

また、センターコンソールに組み込まれたコントロールディスプレイの表示は、シームレスかつ均一にデザインされており、直感的なタッチ操作が可能。それぞれリアルタイムで内容が表示される最大10種類の自由に構成可能なパッドが2~4個メインメニューに表示され、フラットなメニュー構造によってすべての設定や機能に素早くアクセスできる。

3.0リットル直6ディーゼルターボ

直噴3.0リットル直列6気筒ディーゼルターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルがチューニングを実施した。BMW ツインパワーターボテクノロジーを採用する。2ステージターボシステムとコモンレールピエゾ燃料直接噴射を導入した。

ターボチャージャーのレスポンスは、高圧と低圧の可変ターボジオメトリーによって強化された。その結果、最大出力は340hp/4400rpm、最大トルクは71.4kgm/1750rpmを獲得する。

M340d xDriveには、「Mスポーツエキゾーストシステム」を採用する。リアサイレンサーは、台形のテールパイプと組み合わせられる。BMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveセダンBMW 3シリーズ 新型の M340d xDriveセダン

0~100km/h加速は4.6秒

M340d xDriveでは、シャシーも専用チューンされており、インテリジェント4WDの「xDrive」と「Mスポーツリアディファレンシャル」が標準装備される。

xDriveは、走行状況や路面の状態に応じて、フロントアクスルとリアアクスルの間で駆動トルクを配分し、走行安定性を引き上げる。トランスミッションは、パドルシフト付きの8速「ステップトロニック」を組み合わせた。

M340d xDriveの動力性能は、セダンの場合、0~100km/h加速が4.6秒だ。ガソリンエンジン搭載のM340i xDriveの4.4秒に対して、遜色ないパフォーマンスを発揮する。

48Vのマイルドハイブリッド

M340d xDrive には、48Vのマイルドハイブリッドを搭載する。強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を採用することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは、11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

48Vのマイルドハイブリッドの効果で、欧州複合モード燃費は18.8km/リットルを実現している。
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《森脇稔》

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