住友金属鉱山は、同社が製造するリチウムイオン電池向け正極材ニッケルマンガンコバルト酸リチウム(NMC)が、2月10日に発売したトヨタ自動車の新型車『ヤリス』のハイブリッド車に採用されたと発表した。
世界的な環境規制強化を背景に自動車の電動シフトが進んでおり、高性能な二次電池のニーズが高まっている。住友金属鉱山はこれまで、約20年、トヨタの子会社プライムアースEVエナジーや顧客などと協働し、電気自動車やハイブリッド車用の二次電池向け正極材を開発・製造している。
二次電池の主要4部材のなかでも、正極材は電池の高性能化、高容量化の鍵を握る部材。より航続距離の長い電気自動車や燃費の良いハイブリッド車が求められる中、高性能な正極材の需要は、今後も伸びていくと見込まれている。
トヨタが今回採用したNMC は正極材の組成、物性の最適化することで、ハイブリッド車用リチウムイオン電池の性能向上に寄与し、ヤリスの世界最高レベルの低燃費を電池材料の面から支える。
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