三菱ふそう、燃料電池小型トラックを2020年代後半に量産開始へ…航続距離300km目指す[写真差し替え・追加]

eCanter F-Cell
eCanter F-Cell全 8 枚

三菱ふそうトラック・バスは3月26日、燃料電池小型トラックを2020年代後半までに量産を開始することを明らかにした。東京モーターショー2019で世界初公開した燃料電池小型トラック『Vision F-CELL』をベースに開発し、1回の水素充填で300kmの航続距離を実現するとしている。

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三菱ふそうトラック・バスのハートムット・シック社長は同日行ったオンラインを通じた会見で「三菱ふそうトラック・バスはゼロエミッション車両でも先駆者的な存在となっている。2017年には世界初となる100%電気の小型トラック『eキャンター』の量産を開始した。合計150台のeキャンターが日米欧のお客様のもとで運用されている。商品ポートフォリオ全体にeモビリティ車両を今後新たに導入していく。お客様の幅広いニーズとゼロエミッション物流ネットワークへの高い関心にアプローチできる」と強調。

その上で「東京モーターショー2019でVision F-CELLを世界初公開した。この試作車を通じて様々な商用車での燃料電池技術の可能性を試していく。2020年代後半に燃料電池トラックの量産を計画している」と明かした。

燃料電池小型トラックについてアイドガン・チャクマズ副社長兼開発本部長は「バッテリー式電気トラックと燃料電池トラックはお互いに補完し合う技術。水素タンクや燃料電池タンクが追加されていることを除けば、基本的にバッテリー式電気トラックのアーキテクチャーに匹敵する」と述べ、eキャンターに採用している電動パワートレインを活用することを示した。

また具体的な仕様に関してチャクマズ副社長は「最大出力135kW、エネルギー容量40kWh、航続距離は目標としては300km。しかしながら300kmは限界ではなく、アプリケーションに応じて航続距離を1000kmまで延ばすことができる。動力性能はeキャンターと同等で、車両総重量7.5tとなっている」と披露した。

商用車での燃料電池車を巡ってはトヨタ自動車と日野自動車が大型トラックを共同開発すると3月23日に発表したが、シック社長は「まずは燃料電池小型トラックで経験値を集め、能力を集約する」としながらも、「観光バスに関しては、今後有望だと考えている」とも指摘し、「今後数か月を使って、どのセグメントからスタートするか検討したい」との見通しを示した。

《小松哲也》

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