JR東日本からこのほど、列車内における換気についてアナウンスされた。
新型コロナウイルスの感染予防は、密閉・密集・密接のいわゆる「三密」を避けることと言われているが、加えて換気を頻繁に行うことも推奨されている。
一部を除いて窓が開かない現代の車両においては、一定時間密閉状態となることは避けられない。とくに、高速走行する新幹線車両では、トンネル突入時に発生する「耳ツン」と呼ばれる不快な症状を緩和するため、車内の気密性が高められていることから、換気の問題は一層重要になってくる。
JR東日本が今回公表した「新幹線車両、在来線特急車両の車内の空気循環について」によると、東北・北海道新幹線で使用しているE5系などの新幹線車両では、床下にある換気装置で外部から空気を取り込み、隣接する空調装置で循環。その一部を換気装置を通して排出することで換気を行なっているとしている。
E259系を例にした車内空気循環の仕組み。またE259系などの在来線車両では、空調装置を通して外部から空気を取り込み循環させており、車両の端に取り付けた「排気扇」と呼ばれる装置を通して排出しているとしている。
これらの仕組みにより、車内の空気はおよそ6~8分程度で入れ替わるという。
E5系新幹線