ポルシェ 911 先代の最終モデル「スピードスター」がオークションに…新型コロナによる失業者を支援

限定生産1948台の最後の1台を出品

コンバーチブルトップは軽量設計

最大出力510psの自然吸気フラット6搭載

落札者にはポルシェデザインの限定ウオッチなどを進呈

ポルシェ 911 スピードスター
ポルシェ 911 スピードスター全 10 枚

ポルシェは4月10日、先代『911』(「991型」)の最終モデルとなる『911スピードスター』(Porsche 911 Speedster)の最後の1台を、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響で失業した人々を支援するためのチャリティオークションに出品すると発表した。

画像:ポルシェ 911 スピードスター

限定生産1948台の最後の1台を出品

991型ポルシェ911は、2011年に発売された。すべてのコンポーネントのおよそ90%が、新設計された。アルミ複合素材を使用した軽量ボディのおかげで、モデルチェンジで軽くなった初の911となった。100mm長くなったホイールベースの恩恵を受けたシャシーには、オプションで「PDCC」(ポルシェ・ダイナミック・シャシー・コントロール)を装備することが可能だった。991型の累計生産台数は23万3540台で、ポルシェによると、最も成功した911になるという。

最終モデルと911スピードスターは、2018年6月、創業70周年を記念するコンセプトカーとして、『911スピードスターコンセプト』を発表され、その後、検討を重ねた上で、市販化されたもの。限定生産台数の1948台は、1948年6月に『356ロードスター』の最初の1台が登録されたことに由来する。

ポルシェは2010年までに、8つのシリーズとスペシャルモデルを「スピードスター」の名称で生産した。1957年には『356A 1500GSカレラGTスピードスター』、1988年には初代911スピードスターを生産した。ポルシェは2010年、356台を限定生産した「タイプ997」の911スピードスターをもって、スピードスターモデルの生産を中断しており、911スピードスターは、およそ9年ぶりの復活となった。ポルシェ 911 スピードスターポルシェ 911 スピードスター

コンバーチブルトップは軽量設計

911スピードスターの外観は、傾斜を強めたフロントウインドウと短いウインドウフレーム、これに合わせて縮小されたサイドウインドウなどが特長だ。これは、ポルシェ『356 1500スピードスター』などの過去のモデルを連想させるもの。フロントシート後方では、1988年の911スピードスター以来の伝統、「ダブルバブル」のカーボンファイバー製リアカバーが、ロールオーバープロテクション構造を覆うデザインを採用する。

911スピードスターには、軽量設計のコンバーチブルトップを装備する。軽量化のためにエアコンは未装備だが、無償オプションで装着できる。ワイドボディは『911カレラ4カブリオレ』がベース。フロントフェンダーやフロントフード、リアカバーには、軽量なカーボンファイバー複合素材を使用する。このカーボンファイバーコンポジット製のボンネットは、911 GT3より2kg軽量だ。フロントリップスポイラーは専用デザイン。リアスポイラーとリアバンパーは、『911GT3ツーリング』と共通とした。

最大出力510psの自然吸気フラット6搭載

シャシーは991型の自然吸気エンジン搭載の最高峰モデル、『911GT3』がベースだ。チタン製エグゾーストシステムも採用する。トランスミッションは6速MTのみで、シフトダウン時にはブリッピング機能が付く。4.0リットル水平対向6気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力510ps/8400rpm、最大トルク47.9kgm/6250rpmを引き出す。0~100km/h加速は4秒、最高速は310km/hのパフォーマンスを実現する。このエンジンは、9000rpmという高回転域まで回る。

サテンブラックで塗装された20インチセンターロックホイールには、超高性能タイヤを組み合わせる。標準装備の「PCCB」(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ)は強力で安定したブレーキ性能を発揮するという。このPCCBは、システム重量を約50%軽量化している。ポルシェ 911 スピードスターポルシェ 911 スピードスター

落札者にはポルシェデザインの限定ウオッチなどを進呈

チャリティオークションに出品される911スピードスターの最後の1台には、新開発の「ヘリテージデザインパッケージ」が装着された。「ポルシェエクスクルーシブ」が手がける専用のアクセサリーラインは、パーソナライゼーションを、さらに高度なレベルへ高めるという。

911スピードスターのヘリテージデザインパッケージでは、「GTシルバーメタリック」のボディカラーをはじめ、足元にはプラチナサテン塗装の20インチセンターロックホイールを装着した。ワイドなBピラーと車体後部には、金メッキの「Speedster」のレタリングが配される。インテリアは、ブラックとコニャックのツートンレザー仕上げとした。

チャリティオークションは、RMサザビーズのオンラインオークションで4月15日11時に開始され、4月22日13時に終了する予定だ。オークションの収益は、ユナイテッドウェイワールドワイドの新型コロナウイルスコミュニティレスポンス&リカバリー基金に寄付される。なお落札者には、ポルシェデザインの限定ウオッチと、ポルシェのドイツ・ヴァイザッハのテストコースの見学ツアー、デザインチームによるオリジナルのスケッチを含めた専用ブックなどが進呈される。
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《森脇稔》

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